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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/22号
2002年更新
全員が自力で出場資格ゲット! 今年の
マスターズは日本から過去最多4人が挑戦
 昨年末時点で谷口徹がギリギリ世界ランクを48位へ上げ、50位入りを果たしたことで、今年はマスターズに4人の日本人選手出場が決まっている。しかも全員がこれまでのような推薦ではなく、客観的な出場資格を満たしてのいわば自力出場。それだけに大きな期待がかかっている。

 ちなみに、伊沢利光は昨年のマスターズ4位、片山晋呉は全米プロ4位、丸山茂樹は米ツアーの賞金ランク40位以内による資格だが、一方、谷口が世界ランクで50位に入ったことで泣きを見たのがJ・デーリー。

 実は、11月19日の段階で世界ランクが47位だったため、「マスターズの出場権を確実にするため」に、テロの恐怖に耐えながらも欧州ツアーなど海外参戦していたのだが、強行日程が災いしてか成績を残せず、51位に順位を落としてしまっていたのだ。もちろん谷口だけのせいではなく、過去のマスターズ優勝者としてすでに生涯招待を手にしているJ・M・オラサバルや、A・スコット、S・アップルビーらも圏外から滑り込みで50位入りを果たしたことによる。

 ほかに、C・ハウエルが、1年で324位から45位にアップさせるなどの話題もあったが、マスターズの出場を巡り有名選手がしのぎを削る中での、日本人4名参戦決定は立派だ。

 もっとも3月4日までに米ツアーの賞金ランク3位以内、もしくは世界ランクで50位以内に入れば、直前の招待が受けられるわけで、デーリーにしろ、今年米ツアーに参戦する田中秀道(年末時点で59位)にしろ、まだ可能性があるのだ。

 そんな中、ちょっと気になるのが、マスターズ委員会によるG・ノーマンの特別招待の発表だ。ノーマンは昨年末の段階で世界ランク113位。最近はずっと成績を残せず、マスターズ委員会が外国人選手への特別招待枠でしか参戦できないのだ。

「私がオーガスタを知り尽くしていることは記録が物語っている。4月には何か起こるかもしれないよ」と語るのはノーマン本人。実際、一度マスターズに優勝すれば、生涯招待を受けられることからすると2位が3回のノーマンが招待を受けてもおかしくはないともいえる。

「グレッグはオーガスタでの21年間のプレーで観客を興奮させてくれた」とマスターズ委員会のW・ジョンソン委員長は招待の理由を語っているのだ。

 外国人特別招待枠といえば、これまでは、日本の賞金王の選手が受けていたスポットだが、ノーマンの招待にマスターズ委員会がその理由をわざわざ説明しなければならないほど特別枠が厳しくなったとも考えられ、来年以降は日本の賞金王が自動的にマスターズに招待されるという暗黙の了解は崩れるのかも。

 毎年、年の瀬になると、賞金王のジャンボにマスターズの招待状が届いたというニュースが話題となっていた時代とは、隔世の感がある。

[訂正]1/8・15号バック9の福嶋晃子選手の記録を訂正致します。正しくは昨年の国内予選落ち回数は0、トップ10入り4回でした。

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