米女子ツアーのボランティア・オブ・アメリカ・クラシック(以下VOAクラシック)で地元テキサス出身43歳のアンジェラ・スタンフォードが優勝した。一方、同じ歳のクリスティ・カーはカート事故に遭遇し負傷して棄権。40代女子が明暗を分けた。
自分の娘でもおかしくない19歳のイェリム・ノらを2打差で下したスタンフォードは2年ぶりツアー7勝目に涙々。「これまで両親の前で勝ったことがなかったけれど、今回、やっと2人に優勝を見せることができました。すごくうれしい。最高です!」と地元勝利を喜んだ。
次週の全米オープンも舞台はテキサス。この号が出るころには結果はわかっているが、2年前40代になってからつかんだエビアン選手権でのメジャーVに続く勝利を射程圏内にとらえた。
対する同じ43歳のカーは20勝を挙げているツアーの重鎮。その彼女がアクシデントに遭遇したのはVOAクラシックの大会2日目直前。早朝、キャディとゴルフカートに同乗していたのだが、"何らかの事故"に遭いコース近くの救急施設に搬送されたのだ。
治療は数時間に及び、数カ所の重篤なケガを負ったという報道もあるが、原因や詳細は不明。カーの夫、エリック・スティーブンス氏は報道内容はおおむね正しいとしながら、口の重い状況だ。それにしてもカーがカート事故とは、何とも皮肉な……。結局、大会2日目直前に棄権を表明したカー。
プロデビュー20年のスタンフォードがツアー初勝利を挙げたのは03年のショップライトクラシック。そのときも翌週行われたのは全米女子オープン。そこで彼女はプレーオフに進出し、惜しくもヒラリー・ランクに敗れている。今回の2年ぶりの勝利も奇しくも全米女子の前哨戦だった。果たしてベテランは17年前の借りを返せるか?
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