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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/25号
2002年更新
日本人選手が最も出にくかったメジャー
全米OPに今年は過去最高の6人が挑戦!
 今週開催される全米オープンに、日本人としては丸山茂樹、伊沢利光、片山晋呉、横尾要、田中秀道、そしてアマチュアの清田太一郎の6人が挑むことになった。過去4大メジャーの中でも最も日本人の出場が厳しかった同大会に、なぜ、6人もの選手が出場できるようになったのか。大会直前にその事情を探った。

 本戦出場者156人中、今年は過半数の81人が予選から勝ち上がって出場権を得たことでもわかるように、全米オープンは文字通りオープンな競技。今大会出場の6人の日本選手も田中、横尾、清田の3人が最終予選の出場権を得て、772人中81人という狭き門を突破して本戦への切符を手にしたのだ。

 丸山は昨年からの米ツアー2勝と5月末時点のワールドランク50位以内の2つの資格で、伊沢、片山は日本ツアー昨年賞金ランク1、2位の資格と、丸山同様ワールドランク50位以内の資格で本戦出場権を得ている。過去、日本選手が最も多く出場したのは1935年に遡る。中村寅吉、戸田藤一郎、安田幸吉、浅見緑蔵の4人が出場、以来、今年まで、それ以上の選手が出場したことはなく、日本選手はひとりだけという年も少なくなかった。

 その最大の理由のひとつは、前述のように予選以外からの出場枠が少ないこと。現在では日本ツアーの前年度賞金ランク1、2位(ただしワールドランク75位以内に入っていることが条件)と明記され、ワールドランク50位以内にもつねに日本選手が顔を出している。

 だが、この形に落ち着いたのは実は昨年から。それ以前は日本ツアーからの枠はなく、ワールドランクによる出場資格でさえ採用されたのは98年から。それも当時は20位以内と厳しかった。つまり、97年以前は日本ツアーからは、予選を突破するか、主催者の特別推薦または外国選手特別推薦を受けるしかなく、この招待を受けた尾崎将司と他に予選通過者が出場するという状態が長年続いていたわけだ。米ツアーに常駐していれば、その予選にも出場しやすいが、現在のように丸山、横尾、田中と3人も常駐していたことはかつてなく、予選だけ受けにわざわざ太平洋を渡る選手は少なく、また米国のコースにも今ほど慣れていなかったため、通過が難しかったこともある。

 これらの事情がすべてクリアになり、米ツアーが身近になったことで6人もの大量選手団が本戦に乗り込むことになった。個性豊かな日本選手の面々の活躍は楽しみで、サッカーW杯の向こうを張って、全米オープンが盛り上がることに期待したい。

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