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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/30号
2002年更新
昨年開催の「ゴルフ百年祭」記念イベントは
継続的なゴルフの振興に一役買ったのか?
 昨年、日本のゴルフ生誕百年を記念してできた「ゴルフ100年祭実行委員会」では、8月1~7日を「ゴルフウィーク」に制定。各ゴルフ団体、ゴルフ場などに対し、普及に繋がるイベントの開催を呼びかけた結果、全国各地で実施された。当時、同実行委員会はその継続も提唱していたが、さて今年の現状は……?

 残念ながら「ゴルフ100年祭実行委員会」は解散しており、ゴルフウィーク企画の継続を全国的に把握している団体・組織はない。各ゴルフ場、もしくは各都道府県のゴルフ協会(連盟)やゴルフ場連盟等の自主的取り組みに任せているのが実情だ。

 それでも、たとえば宮城県ゴルフ連盟では、昨年8月1日に一斉に実施し、好評を得た「チャリティゴルフフェスティバル」(メンバーフィ+500円でビジターに開放)をスタイル一新させて今年も継続する。

 連盟が各コースに5万円の補助金を支給し、加盟30コースが8月6~8日のうちの1日で、メンバーフィ+1000円のプレーフィに2000円の参加料で競技参加できるオープンコンペ(Wぺリア方式)を開催する。

「今年は当ゴルフ連盟の創立30周年に当たるので、その記念として昨年よりも規模の大きな企画を考えました」(同事務局長・赤間貞次氏)

 また、同連盟では今回のオープンコンペのために、加盟コース限定で使用できる「ギフト券」を作成。たとえば「優勝者には2万円分」というように、同券を副賞として進呈するほどの力の入れようだ。

 静岡県ゴルフ場協会も昨年初めて開催した夏休み期間中の「ジュニアゴルフ教室」を、今年は同県ゴルフ連盟と共催で実施する。小学生~高校生を対象に1回50人を募集(参加費無料)。プロの指導で、初日は練習場、2日目はコース(実力によってはショートコース)でラウンドレッスンする内容で、昨年同様8月中に3回行う。

「上手な子供が多くて驚きました。こちらが教わりたいくらいでしたよ(笑)。まったくの初心者も1割程度いました。底辺拡大の効果があったわけですから、当然今後も続けます」(同事務局長・海野秀和氏)

 同様に四国ゴルフ連盟も、傘下の県ゴルフ連盟と共催で、今夏もジュニア教室を開講する。こうした今夏のイベントの中には、昨年の「ゴルフウィーク」がきっかけで始まったものが少なくない。また、「以前から行われていたイベントでも、昨年を契機に、より力を入れた結果、大きな反響を得、それが今年の開催に繋がっている例もあるようです」(日本ゴルフ協会事務局長・大森孝氏)

 しかし、残念なことに昨年に比べてイベント数が減っているようだが……。

「一般にゴルフ場の閑散期でもある8月にこの種のイベントを継続して行えば周辺に波及するはず。定着と普及には、もう少し長い目で見てほしいですね」(大森氏)

 8月から9月にかけて、県内の148コースが通常の半額かそれ以下の料金でビジターにコースを開放する千葉県の「ゴルフフェスタCHIBA」。今年で12年目を迎えるが、昨年は1万1321組が申し込み、3万6000人余がプレーするまでになった。だが、これも県民に認知されるまでに、時間を要した。「継続は力なり」を信じて、続けてもらいたい。

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