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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 10/15号
2002年更新
谷口徹、今季自己最多の3勝目を挙げ
賞金王も視野に入れて後半戦を戦う
 アコムインターナショナル(9月26~29日、石岡GC)は、予選2日間の通算が15アンダーと飛び出した谷口徹に、72ホールの世界記録26アンダーを塗り替えるのではないかという期待がかかった。しかし3日目が雨天で中止となり54ホールに短縮。それで拍子抜けしたのか、最終日の谷口は1つスコアを伸ばしたに留まったものの、一時はトップタイに並んだ張連偉を辛くもかわして、今季3勝目を挙げた。

------初日、2日目と比べるとスコアが伸びませんでしたね。

「そうですね。パッティングも決まらなかったし、ショットも前半もたついたりして、後半は持ち直しましたけど。ひとつ来ればいいなと、ずっと我慢していました」

------14番で張連偉がバーディを取ってトップに並ばれましたが。

「あそこで並ばれて、16番(パー5)が勝負だろうなと思って、それをきっちり取ることが有利になるかなと、本当はイーグルで決めたかったですけど。張さんが先にティショットをバンカーに入れたんで、きっちりフェアウェイにいいショットを打てました。セカンドはクリークとも思ったんですけど、1番からバフィがいい当たりをしていたので、バフィでフェードを打ちました。そしたらいい当たりで、自分でもびっくりしました。ああいう場面でいいショットが打てたのはよかったなあ、と思います。確実に4を取りに行きたかったんです。勝負どころできちんと取れたのは自分でも満足しています」

------スプーンではなくてバフィを入れている理由は?

「飛距離よりも、グリーンを狙うショットは高さの方が大事と思っているからです」

------それはアメリカの経験からですか?

「そうですね。やっぱりグリーンには止めなければならないですから。転がっちゃったら意味がないですからね。ある程度の高さは必要です。人より飛ばないのも、それはそれでいいと思っています」

------バフィでどれぐらい飛ぶんですか?

「240~250ヤードです」

------中嶋常幸が「あと1日あったら追いついた」と言っていましたが。

「内容とかいろいろあるけれど、立場、立場で違うから、僕も追いつかれたら、それから考えればいいや、と思ってました。そういう中で勝てたということが大きいし、上に立ってからのゴルフもだいぶ巧くなったかなと」

------これで海外賞金も含めると3年連続で1億円突破ですね。

「えっ、そうですか? ああ海外も含めてですね。3日間になって(賞金支給額が)75パーセントになったのでダメだと思ってました。3年連続は結構凄いと自分でも思います、そういうのは一応目標で、超えたらいいな、と思います。それぐらいを超えれば、自分でもいい年だと思えますしね」

------これで年間3勝。これまでは2勝でしたね。

「そうですね。よかった年も2位とか3位は多かったけど、2回しか勝てませんでしたからね。やっぱり2位が2回より、優勝1回の方がいいですね。お金にしたら同じなんでしょうが。やっぱり佐藤(信人)君とか、(片山)晋吾とかも優勝回数が多いですからね。そういう意味でも、もっともっと優勝しないといけないですね」

------優勝回数にこだわりたいと。

「やっぱり、『意外と優勝回数が少ないね』と言われるのはイヤですよ」

------そう言われたことがあるんですか?

「ええ、ありますよ。逆になりたいですね。『えっ、そんなに勝ってるの?』って。そういう選手もいますからね(笑)。そういうことも、勝つのは大きいです。何回勝ったかの方が記憶に残りますから」

------お金じゃないと。

「確かにプロですからお金も目的になりますけど、トーナメントを戦っているときは優勝することが最大で、あとはみんば副賞みたいなものです。早く優勝回数を2桁にしたいですね」

------今年は年頭に何か目標を立てましたか?

「去年は伊沢(利光)だったけど、今年は僕が1番になろうと思ってましたから。それは念頭に置いてました。やっぱり年齢も一緒だから。飛距離は負けるけど、他でカバーすれば勝てるようになると思ってます」

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