ゴルフダイジェスト出版案内> BACK9
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 11/12号
2002年更新
米ツアーは今週最終戦、125位までの
来季シード獲得に向け横尾要が奮闘!
 今週開催のツアー選手権とサザンファームで、米男子ツアーは今季の日程を終える。すでに賞金王、バードントロフィーなどはほぼタイガー・ウッズに確定という状況だが、恒例のシード権争いは今年もヒートアップしている。

 横尾要はシーズン初め、1月のフェニックスで2位タイとなり、35万2000ドルを稼いだが、3月から7試合連続予選落ち。6月のキヤノンGHOで4万ドル強を稼ぎ、この時点で今季41万ドル強。これで本人も「もうシード落ちすることはないでしょう」と語っていた。

 それも当然でシードを獲得できる賞金ランク125位の選手の獲得賞金は、一昨年で39万ドル強、昨年は40万6352ドルだったからだ。つまり、いくら全体の賞金が上がったとはいえ、今季は45万ドル前後稼げば、シードの安全圏に入るものと見られていた。しかし、今季は初優勝組がすでに16名と下位選手の活躍が異常に目立ち、今年は50万ドル(約6250万円)を稼いでもシード落ちする(参考までに昨年の日本ツアーの賞金ランク12位で6375万円)という状況になってしまっているのだ。

 ある意味では、トップの選手と中堅選手との実力差が埋まってきたと言えそうで、実際、タイガーらトップ5の合計獲得賞金は、賞金総額が大幅にアップしたにもかかわらず、一昨年の2300万ドルから昨年の2000万ドル強と下がり、今年は20日時点で1950万ドルと下がっている。つまりトッププレーヤー達の稼ぎが減った分が下位に回り、シードのボーダーラインが例年より高くなっているのだ。

 横尾の20日現在の獲得賞金は49万ドル強で127位。125位のD・フロストとの差は1万9372ドル。(この号発売までに、27日終了のビュイックチャレンジで上位に入り確定している可能性もあるが)、いずれにしろ当初の目論見が外れ、終盤でかなりの頑張りが強いられる状況になったのは間違いない。

 一方、出だしで遅れた田中秀道は、「シードを確実にするため今季可能な限り出て」31試合を消化、9月のSEIペンシルバニアで7位タイ、先のウォルトディズニーで4位タイと終盤に頑張りを見せて、賞金ランクも86位(76万ドル強)とシードを確定している。

 一方、87年に始まったツアー選手権のほうも楽しみだ。この試合、招待枠はなく、賞金ランク30位以内の選手にのみ出場権が与えられるが、過去日本人で出場した選手はいない。しかし、今年はランク15位の丸山茂樹が(右肩痛のため23日現在で出場は未定だが、もし出場すれば)日本人として初出場となり、83年の青木功の賞金ランク34位の日本人最高位をどこまで伸ばせるか注目されるところだ。

 その他、P・ミケルソンとE・エルスの賞金ランク2位の争いも見逃せない。残り1週だが、さすがに米ツアー、最後まで目が離せない。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト
ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です