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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 12/31号
2002年更新
来季の国内男子ツアーの開幕は4月から
1試合減で賞金総額は90年以降最低に
 国内男子ツアーの来年度の日程が昨年より1カ月遅れで発表された。ツアー競技数は1試合減にとどまったが、日本経済同様、依然先の見えない状況であるのは間違いなさそうだ。

 賞金総額こそ90年以降過去最低だが、開催中止はすでに発表済みの静岡オープン1試合だけで、「この経済状況下、ホッとしています」(JGTO・日下敏治ED)と正直な心境を吐露したが、この中止は別の所で大きな影響を及ぼした。

 開幕戦の東建コーポレーションカップ(来季名称変更)とともに、3月開催の2試合のうちの1試合が消えたため「3月開催のままでは、JGTOからはツアー開幕の盛り上がりが出ない。選手側からも、途中に空き週が何週間も続くと調整が難しいから、ということで4月開催の要望がありました。主催の東建側は開幕戦であることと、TV中継が確保されること以外は、柔軟に応じていたようです」(運営の東通エィジェンシー)だが、それならば第2戦つるやオープンの前週開催がベストのはずだが……。

「その場合、翌々週の中日クラウンズと1週置いて名古屋地区での開催になり離したかったのと、テレビ放送の関係でそうせざるを得なかったのでしょう」(JGTO・鈴木規夫ED)

 具体的には、同週は米女子ツアーのLPGA武富士クラシックが開催、ともにテレビ東京系列で中継される。そのため、やむなくマスターズの前週、つまり谷口、片山、伊沢ら人気選手の欠場も予想される「?」が残る開催週に落ち着いたようだ。

 他で目立つのが、スポンサーを失った競技。ツアー全体のアンブレラ・スポンサーでもあったイーヤマが降りた日本ゴルフツアー選手権と、フィリップモリスが降り、賞金総額も8000万円減額になったABCチャンピオンシップだ。

 前者は、同様に今年からスポンサーを失い、今回は日程発表の前日に駆け込み申請となった日本プロマッチプレー(日本プロゴルフ協会主催)とともに、開催を危ぶむ声が聞かれた。

「こうして日程を発表したからには、両方とも意地でも組織を挙げて開催するでしょう。マッチプレーは中継のテレビ朝日が相当バックアップするのでは? 同局にとっては男子ツアーで唯一の番組制作の大会ですから」とはあるツアー関係者。

 また、ABCチャンピオンシップは「現在まだスポンサーを探しているところ。今後、名称も賞金額の変更もありえます」(朝日放送事業部)

 反対に、新しくよみうりオープンの特別協賛社として参入したマンダムだが、「実は決まったのが間際でして……」(読売テレビ放送)との理由で、正式コメントは後日改めて発表。

 どうやら舞台裏では、発表直前まで慌しい交渉が展開されていたようだ。ただ、今季も宇部興産オープンなど2試合がシーズン途中で大会中止が決まっただけに、日程発表後もまだまだ予断は許さない状況だ。

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