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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/25号
2003年更新
世界マッチプレー選手権制したタイガー
メジャーに続き、WGCでも4冠達成!
 先のWGC-アクセンチュアマッチプレー選手権は世界ランク1位のT・ウッズと2位のE・エルスの決勝対決が期待されたが、いざ蓋を開けてみれば、エルスは予想外の1回戦敗退。日本人選手3名も順に姿を消し、注目はタイガーの優勝のみに集まった。見事期待に応えたタイガーはD・トムズとの決勝を制して優勝。左ひざの手術からカムバック直後ながら、2週前のビュイック招待に続く今季2勝目を挙げた。ツアー36勝、そしてWGC全4試合を制覇したタイガーの生の声をお届けしよう。

------優勝、おめでとう。

「ありがとう。長い戦いだった。マッチプレーは何が起こるかわからないから、優勝できたことはとてもラッキーだと思う。実際、今日はショットもあまり良くなかったし、パットもたくさん外したからね」

------左ひざの具合は?

「少し痛いけど、去年の痛みに比べれば何てことはない。今の痛みは(手術後の痛みだから)“良性の痛み”。痛いというより、ちょっと腫れているような感じ。でも、100パーセント回復するまでには、もうしばらくかかりそうです」

------プレーに支障はない?

「パットのラインをしゃがんで読むのが辛い。だから、スティーブ(キャディ)になるべく読んでもらっている」

------通常の試合でもメジャーでも数々の勝利を収めているが、マッチプレー優勝、WGC4冠達成は特別な意味がある?

「もちろんうれしいよ。マッチプレーはストロークプレーより大変だからね。肉体以上に精神が疲れる。だから、そこで勝てたのはうれしい」

------マッチプレーでは、エルスの決勝対決が取り沙汰されていたが、今季、欧州と米ツアーで4勝というエルスの活躍に刺激を受けていた?

「メディアは、僕とアーニーの対決を大げさに取り上げすぎだ。僕は左ひざの痛みを感じずにプレーできたことが、うれしい。去年は注射と鎮痛剤に頼って、なんとかプレーしていたわけだし、長い間、左ひざには悩まされ続けてきた。だから、とにかくあの痛みを感じずにプレーできたことがうれしい。優勝はボーナスみたいなもの

------左ひざは順調に回復しているようだが、ゴルフそのものの調子はどう?

「昨年よりずっとよくなっている。手術後は、それまで左ひざが痛むせいでできなかった足の動きをスウィングに少しずつ取り入れ始めている。だから、これからが楽しみだよ」

------マッチプレーで多用していた、フォロースルーをあまり取らないノックダウンショット。ボールにスピンをかけない打ち方だけど、あのショットはいつ覚えた?

「プロになりたてのころは、あのショットは打てなかった。当時のスウィングプレーンであのショットは打てなかったんだ。今のスウィングならそれができる。インパクト近辺でフェースを長い間、オープンに保てる。だから、いろんな種類のショットが打てるようになった。それが僕の一番の成長だと思う」

------以前と比べて、あなたの体重はどう?

「僕、デブになった?(笑) 実際、プロ転向したころは158ポンド(約71キロ)。で、今は185ポンド(約83キロ)だから、少し体重は増えているね」

------体脂肪率は?

「最近、測ってないからわからないけど、一桁のはずだ」

------スウィングチェックは今も自分でやっている? それとも、最近、コーチのブッチ・ハーモンに会った?

「ブッチには今年、ツアーに復帰する直前に会った。トレーナーに会うためにラスベガスに行ったとき、少しだけボールを打って見てもらった。あんまり言うことはないってぐらいの出来だったみたい。ボールを打つこと自体はいい感じなんだ。あとは全体のリズムを取り戻すことが課題かな」

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