週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。
目立つのは、こどもの日の5月5日に行われる企画。おおさとGC(宮城)が今年初開催する『こどもの日杯』は、親子ペアで参加し、合計のスコアをダブルペリアで競う。高校生以下が5000円、ペアで1万8000円と料金をリーズナブルに設定。GW中のプレーがままならないお父さんゴルファーに、家族行事にもなる一石二鳥のイベントとしてアピールする。 「子どもが喜ぶ催し」を全面的に打ち出すのがグリーンエースCC(兵庫)。『親子ゴルフ&釣り大会』は文字通り、プレーと釣りを組み合わせたものだ。親子2名または4名で参加し、まずはハーフをラウンド後、同CC3番にある池で釣り大会。スコア(ダブルペリア)と、釣った魚の大きさに準じたポイントとの合計で順位が決まる。プレー中、子どもの担当はパッティングなのでゴルフ経験は問わない。コース内の池といってもブラックバス、ブルーギル、鮒などが生息する立派なもの。プレイステーション2や釣り道具一式など、賞品も子どもに人気のものを提供するという。 「昨年の夏休みに初めて行ったときは、暑い時期だったので参加はペア6組に終わった」(業務部・井上真輔氏)が、今年は9組(最大ペア18組)分のスタート枠を押さえている。 親子から家族に対象を広げたイベントとしては、太平洋クラブ&アソシエイツ有馬C(兵庫)は、5月5日に『有馬ファミリーベストボール』を開く(20組限定)。家族ペアによるベストボールという競技方式のコンペだ。 「過去3年間の実績を見るとGW後半の稼働が鈍いため、今年はGW中の料金を下げ、後半はさらに値下げした」(営業フロント・辻本拓治氏) 賞品にもペア旅行券などを揃え、値下げとの相乗効果で集客につなげたい考えだ。 湯村CC(兵庫)が2年前から実施している『里帰りコンペ』もユニークで、コンペと名は付いているものの、実際は通常のプレー。4月29日~5月5日に訪れた帰省者及びその家族には、1000円割引と記念品プレゼントの恩恵がある。初年度は結構反響を呼び、70~80名が訪れたという。 ベルビュー長尾GC(静岡)は5月3~5日に、期間中は中学生以下のプレーフィが1000円になる『こどもの日フェア』を実施する(各日限定5組)。同伴者も3、4日が1万5000円、5日は1万円と通常の土日祝料金より割引。父兄同伴を条件づけているわけではないが、子ども連れでの来場を狙ったイベントだ。同GCは敷地内に提携ホテルを擁し、観光地の箱根にも近い。 「『お母さんは箱根、お父さんと子どもはゴルフ』と旅行を兼ねて来てもらえれば」(同GC広告担当)と、家族旅行客を丸ごと取り込む目算でいる。 太子CC(大阪)はGW期間中ぶっ通しで『ゴールデン10daysコンペ』を開催。4月26日~5月5日の来場者は自動的にこのコンペにエントリーされ(参加費無料)、賞品は優勝のDVDホームシアターシステム(7~8万年相当)など130点ほどに及ぶ。いつでもコンペに参加できる気軽さを後押しするように、料金も土日祝は通常より1500円下げている。 最後に家族イベントからは外れるが、変わり種コンペがある。下田CC(静岡)の『こどもの日ゴルフ大会5本競技』で、5月5日にちなんでプレーヤーは自ら選択した5本のクラブでラウンドする。同CCも他コース同様、集客が落ち込むGW後半の対策として企画。普段は試すことのないスタイルとあって、昨年の第1回大会には興味を抱いたゴルファー約30名が集まった。気になるスコアは、「参加者の多くはいつもとほとんど変わらなかった」(フロント・高野公貴氏)という。 なかなか難しいGWプレーだが、こういう家族参加型イベントなら奥さんも子どもも大賛成……してもらえることを祈りつつ、提案してみてはいかが?