ゴルフダイジェスト出版案内> BACK9
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/1号
2003年更新
プロ一年目の宮里優作がJCB仙台2位で
早くもシード当確、現在の心境を聞いた
 先のJCBクラシック仙台で単独2位に入った宮里優作。この時点で今季自身に課せられていた関門を2つクリアをした。

宮里はJCBクラシック終了時で今季の通算獲得賞金を1219万8000円とし、昨年の賞金シードのボーダーラインだった1116万5800円(ランク75位・広田悟)を突破。この時点で「ツアーメンバー以外の者の主催者推薦による出場試合数の上限を6試合とする」との規定が解除された。これで今後、公式戦以外の残り試合で主催者推薦を受けられることになり、当初今季はおもに主催者推薦による試合など8試合で来季のシード権を獲得しなければならなかった宮里にとってはひとつの関門をクリアした。さらに、すでに昨年の賞金シードのボーダーラインを突破しているわけだから来季のシード権も確実、すでに2つ目の関門もクリアした形だ。早々と当面の関門をクリアした宮里に、プロ1年目でのこれまでのツアーの感想と今後の課題を聞いた。

――シード権獲得のメドがついた感想は?
「ホッとしました。自分ではようやくという感じで……」

――自分の目論みと違った?
「5月の2週連続の予選落ちが誤算でしたね」

――連続予選落ちの原因を自分なりに分析すると……。
「結果を気にしすぎていました。正直言って、少しナーバスになってプレーに集中できなかったところがありました」

――早くシード権が欲しくて焦っていた?
「自分ではあまり気にしていないつもりだったんですが、心のどこかにあったんでしょうね」

――平常心をとり戻したのは?
「会う人会う人に『まあ焦らずにやれよ』と言われましたし、自分自身でも、結果さえ出れば波に乗っていける状態であるという感じは持ってましたから」

――技術的問題は無かったと。
「ええ、ゴルフ自体の調子はずっと良い状態が続いていましたから気にしていませんでした」

――では、JCBの試合後に、“自分に今足りないモノがわかってきた”と言った意味は?
「今は公表できませんが、経験を積んでいけばいろいろな問題はクリアできるという手応えは感じたということはあります」

――春先に“日本ツアーのシード権のメドが立てば、10月の米ツアーのファーストQT受験を目指す”と言っていたが。
「はい、予定通り10月の米ツアーのQTは受験するつもりです。その前に7月には米ツアーの2試合(ミルウォーキーオープン、BCオープン)の出場が決まっています。

――そのまま残って、QTに備えるという噂もあるが。
「いえ、向こうで推薦で出られる試合がある場合以外は、日本に帰って試合に出ます。良い成績を出して米ツアーの最終QTからの出場権を得たいですし」

――やっぱり一日でも早く米ツアーで戦いたい?
「はい、その気持ちはあります」

――プロとアマとの違いで感じたことは?
「アマチュアの場合はある程度のスコアまでいけば、後はバーディが出なくても勝てるというラインがありますが、プロは順位ひとつで賞金が大きく変わってくるので、最後まで攻めてスコアを伸ばさないと勝てないと感じましたね

――プロとして、この半年間で学んだことは?
「最終日はピンの位置が難しくそんなにスコアが動かないから、3日目にいかにビッグスコアを出すかがポイントになる。そして最終日はバック9をどうやってスコアを出していくか。プロになってからはこの最終日にちょっと攻めあぐんでいた感じあって、サンデーバック9が僕の課題でした。この3日目と最終日の攻め方が今回(JCB仙台)はうまくいったので、攻め方のリズムがだいぶわかってきました」

――今後の予定と抱負は?
「よみうりオープンとミズノオープンの出場は決まっていますが、後は未定です。僕は学生の頃から夏場は好きだし強い方なので、これからの試合は楽しみですね」

      *

 東建ホームメイト14位、中日クラウンズ37位、フジサンケイ、マンシングで連続予選落ちという成績に、本人はもとよりファンもやきもきしたかもしれないが、そこはやはりスーパールーキー宮里優作、あっさりと来季のシード権をほぼ手中にした。今後は出場試合も増えることは間違いなく、次のターゲットはいよいよルーキー初優勝だ。

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