週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。
しかし、トッププロとして宮里に“楽な勝ち方とはこういうものだ”と教えるにはほど遠い展開だった。初日トップ、2日目2位、3日目にトップに返り咲き、最終日は14番で2位に3打差とリードを広げる楽な展開ながら、あっさり逃げ切ることができなかった。プロ通算15勝もしているベテランらしからぬドタバタぶり。そこから何とか粘り抜き優勝できた、その要因を聞いた。 ------プレーオフでイ・チヒがこのパットを決めれば優勝というたった70センチほどのパットを外し4パットして、結果逆転優勝できましたが……。 「私は頭の中が真っ白でした。エッ、なんで(2パット目を)外してしまったのって。なんでそんなにイッちゃうのって(2メートルほどオーバー)。テレビを観ている視聴者のように第三者的な気持ちで見ていました。ただ冷静にもなれて、キャディさんとも話ができました」 ------優勝した感想は? 「本当に信じられません。ずっと不調が続いていたので、まさか勝てるとは思っていませんでした。しかし、初めてこのコース(千葉CC野田コース)を回ったとき、ここは私に向いているなとは思いました」 ------不調をどう乗り越えたんですか? 「コツコツやってきたことが報われたんだと思います。ゴルフの神様がご褒美をくれたんでしょう。石渡(俊彦)コーチにも感謝しています」 ------手を大きく振って歩く歩き方がたいへん印象的でしたが、あれは何か理由があったんですか? 「エッ、そんなに(歩き方が)おかしかったですか?(女子オープンは)2サムなのでリズムが早くならないよう気をつけてはいたんですが。そんなに? 恥ずかしいですね(笑)」