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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 11/18号
2003年更新
左党ゴルファーには朗報、観光バス会社が
自宅とゴルフ場を送迎する新サービス開始
 今年も残すところあと2カ月。そろそろ年末の忘年コンペの企画に頭を痛めている幹事さんも少なくないはず。そんな幹事さんには、耳寄りなサービスが登場した。

「コンペ」にパーティ、そして飲酒は付きものの感がある。ところが、ご存じのように、昨年の道交法改正による罰金が強化されて以来、ゴルファーの間に飲酒運転回避の動きが浸透。アルコール抜きのパーティが多くなった。しかし、忘年コンペくらいはパッと盛り上げたいというのが幹事さんの想いだろう。だが、飲酒運転になることを承知で酒を勧めた場合は、「同幇助」の罪を問われる。実際、2年前には愛知県で、会社の親睦パーティで、同僚がマイカーで帰ることを知りながら飲酒を勧めた幹事2人が同容疑の疑いで書類送検されている。

 幹事たるもの、アルコール付きのパーティを迂闊に企画できない時代なのだ。

 そんな今、利用価値がありそうなのが「バスパック」だ。それ自体はこれまでもゴルフ場が独自に、もしくはバス会社がゴルフ場と提携して実施してきたが、いずれも利用できるゴルフ場が限られていた。

 その不便さを解消したのが、埼玉県の観光バス会社「平成エンタープライズ」が昨年6月以降、ちょうど道交法改正の時期から始めたサービスだ。もともと同社も限られた契約ゴルフ場を対象に営業していたが、集客並びにパーティの減少に悩むゴルフ場側から申込みが増え、今や関東一円の約50コースと提携。その充実ぶりが受け、利用者数を急速に伸ばしている。

「10月は多い日で、1日5~6台の利用がありました。ちょうど観光シーズンと重なり、バスの配車にひと苦労するほどでした」と語るのは、企画者でもある同社・営業担当の竹島美香子さん。

「バスでゴルフ」という、そのまんまの名称の同サービスは、まず同社に問い合わせ、提携約50コースの中から希望のゴルフ場を選び申し込む。送迎は、営業認可を受けている東京と埼玉県(その他の地域は提携バス会社での送迎が可能)で、希望する何箇所でも送迎可能。申し込みは6人から。

 料金、支払方法はゴルフ場ごとに異なるが、料金は基本的にサービス料を設定し、一人あたり3万円(プレー料金)以内に留めている。ちなみにアドニス小川CC(埼玉)の場合、独自に平日1万3500円のサービスパック(プレーフィ、昼食、1ドリンク付きパーティ代込み)を実施しているが、「それを2組8名以上ならばバス代・高速道路代込みで、1万5000円で承っております」(同コース営業担当者)

 バス運行費を考えれば、少なくともあと2000円は追加したいところだが、ともにムダに空けておくより、宣伝効果を期待して、「バス会社さんとの間で、お互いに泣きましょう、とこの価格を設定したのです」と語る。

 ゴルフ場が料金を抑えてもこうした提携に積極的になるのは、バス送迎ならば、パーティでの売上増が期待できるからだ。

 実際、独自にバスチャーターのサービス(20人以上、料金1人2000円)を行っているかずさCC(千葉)では、「やはり、以前より増えてます。これからの季節はバスチャーターでパーティを開くコンペが、かなり増えると思います」(営業担当)と、期待している。

「一度利用されたお客さまからは、他の提携コースをよく尋ねられます」(前出・竹島さん)と、バスパック利用で飲酒に気分を良くしたリピーターが増えつつあるという。

 コンペの幹事さんには、あれこれ工夫して「ゴルフ談義を肴に酔える楽しさ」を供してもらいたいものだ。

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