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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 12/16号
2003年更新
佐藤、飯合に続け! 今週は米男子ツアーの
最終予選、宮里、久保谷、宮瀬に抱負を聞く
 来季の出場権を賭けた世界各ツアーのQスクールは、ここまで日本人では欧州ツアーで佐藤信人が5位タイ、米チャンピオンズツアー(シニア)で飯合肇が3位で堂々通過、来季の出場権を得た。今週は締めくくりともいえる米ツアーのQスクールのファイナルが開催され、日本からは3人が挑戦する。

 12月3~8日の6日間(4日目終了時でカットあり)で行われるが、日本人出場者は宮瀬博文、久保谷健一、宮里優作の3人。だが、ここに至るまでの道のりは三者三様。

 宮里は1次予選から挑戦、2次も突破して見事ファイナルに勝ち上がってきた。宮瀬は日本ツアーの9月12日時点での賞金ランク上位の3人に与えられるファイナルからの出場権を手にしての出場。ちなみにその枠からファイナルにエントリーした他の2人はT・ハミルトンと平塚哲二だが、平塚は「エントリーした時点では米ツアーへの想いが強かったが、終盤の賞金王争いにも留まりたかったし、日本で1勝してからでも遅くはないと思い、今回は見送ることにしました」と今年は国内に専念する道を選んだ。昨年、その日本ツアーからの資格でファイナルに挑戦、見事26位で今年の出場権を獲得した久保谷健一は、今季は惜しくも賞金ランク164位に終わり、来季のシードが得られず、今回2次から挑戦、そこを勝ち上がり、ファイナルに進んできた。

 3人の中でも、最も注目すべきはやはり宮里だろう。これまで日本人の大物ルーキーは、日本で数年間実績を挙げてから米ツアーに挑戦をするパターンが多かったが、宮里は敢えてプロ1年目からいきなり米ツアーに挑戦することになる。1次予選から勝ち上がってきた感想を次のように話す。

「守るゴルフでは通れない。一日で3アンダー以上出さないと置いていかれる感じです。かといって無謀に攻めるだけではダメで、ビッグスコアが出るまでにいかに耐えることができるか、離されないでついていけるかがカギだと思います」

 ファイナルに向けての手応えは「厳しいとは思いますが、知っているコースだし、セカンドで発揮した粘りはかなり自信になりましたから、頑張りたいです。今の自分はより多くの試合に出ることが必要だと思いますから、今後もアメリカの試合には積極的に出たいと思います」と宮里。将来のために小・中学時代から英会話の勉強をするなどずっと米ツアーを念頭に置いてゴルフをしてきたが、その想いが実ることを祈りたい。

 次に2次から勝ち上がった久保谷健一だが、「今年はツアー終盤の残り10試合でようやく慣れたが、時すでに遅しという感じ。だから口惜しさが残り、もう少しやりたかったという気持ちが強く残ってしまいました。一年間やってみたけど、やっぱり米ツアーは規模も雰囲気も選手層もすべて凄かった。だからあと3年はここでやってみたいという想いが強い。でも、去年のように無心で臨めない分、今回のファイナルは厳しいと思います。絶対合格したいと思っていますから」と抱負を語った。

 最後に、ファイナルから臨む宮瀬博文だが、「20代前半の頃に米ツアーに行きたいと思ったけど、当時は日本で少し実績を積んでから行くものだという雰囲気もあったし、自分自身もまだ早いと思っていました。でも、ここ数年悩んだ膝と腰も良くなり、今年で31歳という年齢的なことを考えても、挑戦しても良いのではという思いから決めました」と言う。

 ファイナル合格は上位30位タイまで。さて、3人のうち誰が来年の米ツアーのスタート台に立つことができるのだろう。

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