週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。
来年度の男子ツアーは、今年度と比べ、1試合増の30試合、賞金総額でちょうど1億円増の33億5000万円となった。今季で中止となるトーナメントはなく、11月に新規で「アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン」が加わる。新規大会の誕生は00年のサン・クロレラクラシック以来4年ぶりだ。主催は読売新聞(西部本社)で、福岡の青汁メーカー、アサヒ緑健が特別協賛。アサヒ緑健といえば、すでに米女子ツアーのアサヒ緑健インターナショナル(来季は10月、賞金総額100万ドル)のスポンサーであり、国内でもシニアの後援競技「アサヒ緑健カップTVQシニアオープン」(11月、賞金総額1000万円)を特別協賛している。 ゴルフ以外でも九州地区を中心に、いくつものスポーツイベントを支援してきている。 「会場のある筑豊地区は昨年、大変な水害に見舞われまして、その復興支援が待たれています。今回、読売新聞さんから、その支援を主旨にした大会のお話があり、協力させて頂くことになりました」(広報部) ちなみに大会名に冠せられた麻生飯塚GCは現総務大臣の麻生太郎氏が実質オーナーのゴルフ場。スポンサーではないが、開催地の認知度アップを狙っての名称使用と見られる。 他に目立った動きはないが、気になるところでは、今週開催のアジアPGAとの共同主管競技、アジア・ジャパン沖縄オープンが、昨年同様、翌年度のツアー賞金ランク対象試合として実施される。事実上、これが04年度賞金レースの開幕戦となるが、今季同様、国内ツアーでは来年3月の東建ホームメイトカップが開幕戦として扱われる。 その東建カップだが、今季日程(4月3~6日)より1週間前倒しになった。マスターズ出場の人気・有名選手の欠場を回避するためである。 だが、そのために次戦「つるやオープン」までに3週間の空き週が生まれることになる。 「選手、ファンともに、シーズンインの盛り上がりを削ぐことになるので、そこを新たな大会で埋めたいと、現在努力しております」(山中博史、競技・国際担当ディレクター) 新たなスポンサー探しだけでなく、アジアPGAとの共同主催の可能性も探っているそうだ。あと気になるのは、日本プロゴルフ協会主催で日本プロマッチプレー選手権。まだスポンサーが見つからず、開催が厳しいのではとの声も聞かれる。国内メジャー競技であるだけに、何とか無事開催にこぎつけてもらいたいものだが。