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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/27号
2004年更新
このオフはプロゴルファーの結婚ラッシュ
田中秀道、近藤智弘、小林浩美、坂上晴美…
 昨年末はヤワラちゃんこと、柔道の田村亮子選手と、プロ野球オリックスブルーウェーブの谷佳良知選手の結婚が話題を呼んだが、プロゴルフ界でも、あのタイガー・ウッズを始め、このオフは国内ツアー界は結婚ラッシュとなった。

 昨シーズンの開幕前には、原田香里、元木佳代子、平尾名芳子ら多くの女子プロが結婚して話題を集めたが、今オフにも、まず小林浩美(入籍時40歳)が昨年11月に、外務省在アトランタ総領事館勤務の折原茂晴さんと結婚。昨年は国内で賞金ランク67位と振るわなかったが、今季は推薦などで出られる試合だけに専念、「当面はトーナメントだけでなく、多方面で活躍したい」とコメントしているが、主婦業に力を入れようということなのか……。

 美人ゴルファーとして人気の高い坂上晴美(29)も、昨年12月に結婚を発表した。お相手は中日ドラゴンズの大西崇之選手。94年にドラフト6位で入団、昨シーズンは2年連続で打率3割をマークした実力選手。2人は新婚早々、今年に入ってハワイで合同キャンプを張っているそうで、お互いプロスポーツ選手ということもあり、相手の立場が理解できるだけに、相乗効果も期待できそう!?

 また、かつて日本でプレーし、米女子ツアーに挑戦して昨年も2勝と大活躍した、韓国のハン・ヒーウォン(25)の結婚も昨年12月。お相手は同じくプロ野球選手、といってもこちらは韓国プロ野球の投手。

 では、男子プロはというと、若手期待度ナンバーワンで3年連続でシードを守っている近藤智弘(26)が昨年12月に挙式をあげた。近藤と同じ愛知県出身で、病院に勤める山内愛さんとは、知人の紹介で01年に知り合ったそうで、約2年半の交際を経てのゴールイン。昨年末にはハワイへの新婚旅行も済ませ、これを機に今年こそツアー初Vの期待が高まる。

 そして、今年に入り、1月3日には、昨年後半の米ツアーで再三上位に顔を出し、初勝利まであと一歩だった田中英道(33)が挙式を上げた。田中がまだ日本ツアーで活躍していた当時、ボランティアのマーカーとして彼の組についたのが出会いのきっかけという、元銀行員の高野淑子さんとは6年の交際を実らせ、昨年暮れの入籍となった。昨年は田中自身、米ツアー挑戦2年目にしてかなりの手応えをつかんだ様子で、生涯の伴侶を得て今季はどれだけの活躍を見せるか、目が離せないところだ。

 ところで、日本の男子ツアー界では、結婚した翌シーズンに成績が上がる選手が多いようだ。ここ数年の顕著な例で言えば、米ツアーで活躍中の丸山茂樹は、結婚後の96年に自身3年ぶりの国内ツアー2勝目をあげ、その年賞金ランク3位となって米ツアー挑戦のきっかけをつかんだ。また、片山晋呉は99年に結婚後、00年にはいきなり賞金王となるなど、男子プロにとって内助の功は絶大なようだ。

 一方、女子プロはというと、結婚後のシーズンで成績がよくなった顕著な例では塩谷育代くらいで、男子のように“結婚効果”はあまり見られないようだ。ただ、これまでは結婚後に引退という選手も多かったが、塩谷のようにツアー生活を続けるケースが増えてきており、今後は男子プロ同様、結婚後に奮起して成績を残す選手が多く生まれることを期待したい。

 いずれにせよ、職業がなんであれ、結婚がヤル気につながらないはずもなく、それぞれ心に期すものがあるに違いない。昨年は男女ともツアー初優勝を飾った若手が目立ち、いまだ優勝に手が届かない近藤や、02年に失った賞金シード奪還に燃える坂上には相当な刺激になったはず。今シーズンオフに「良妻(夫)をもらった」と囁かれるのは、一体誰だろうか?

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