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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/2号
2004年更新
昨年8月以来米ツアー出場のないデュバル
婚約し、レッドベターに師事で復活期す
 昨秋、日本でのダンロップフェニックス以来、試合に出ていないデビッド・デュバル。米国で、昨年8月の全米プロ以来、現在までにデュバルが出場したのは、わずかに10月のラスベガス招待だけ。今ではワールドランクで252位まで落ちてしまった。体調を崩して、スランプに苦しんでいるのは、周知の通りだが、一体、いつ試合に復帰するのか? 果たして順調に回復しているのだろうか?

 結論から言うと、デュバルがいつ試合に復帰するかは依然まったく未定の状態だ。 「今は健康を取り戻すことが最優先」(デュバル)ということで、とにかく「彼は完全に調子を取り戻してから、試合に出るつもりのようだ。去年はちょっと急ぎ過ぎた面もあるが、少なくともまだ数週間は、試合には出ないだろう」(デュバルのマネジャー、C・ムアー氏)ということなのだ。

 デュバルは、現在あのD・レッドベターの元でスウィングの調整を行っている。昨年は、彼の父親のボブ・デュバルを始め、J・ランプキンやJ・ハーディら何人ものインストラクターに付いたようだが、コーチをひとりに絞り、この1月から「3カ月計画」を立てて、スウィングの回復を目指している。これは、あくまでスウィング改造ではなく、かつてのスウィングを取り戻そうというもの。

 レッドベターによれば、「腰が早く開いて、クラブが遅れている」とかで、バラバラになったスウィングを、時間をかけてまとめていこうとしているとか。デュバルがワールドランクで、T・ウッズを抜いてトップに立った99年の頃には、たとえミスショットしても右にしか曲がらなかったが、昨年は右にも左にも曲がっていた。つまり、デュバルが試合に出てきて、左にミスショットを打たなくなっていれば、復調している証拠になるというわけだ。

 ただ、「私は彼のテクニックではなく、フィーリングをオーバーホールしようとしているんだ。これがうまくいけば、生涯迷うことはなくなるはず」とレッドベターが語るだけあって、付け焼刃でなく、じっくり腰を据えているだけに、デュバルが試合に出てくるのは、4月以降になる可能性も十分にある。

 というのも、彼はレッドベターとのスウィング調整ばかりではなく、3月初旬にフロリダで結婚する予定もあるからだ。昨年8月、全米プロの前週のジ・インターナショナルで知り合ったインテリアデザイナーの女性と婚約。彼女がコロラド州デンバーに住んでいることから、デンバーでもセカンドハウスを探しているうえ、内容は未公開だが、オフシーズンには、ナイキやサングラスのオークレイとの数年契約を更新するなど、結構忙しい日々を送っている。

 デュバルがスランプに陥った原因のひとつに、2年前に学生時代から付き合っていた婚約者との破局があると噂されるが、今回、婚約したスージー・パーシチッテさんは、デュバルが全英オープンに優勝したことはおろか、全英オープンに出場していることも知らなかったそうで、一から出直そうとするデュバルにすれば、ゴルフをあまり知らない女性だからこそ惹かれたのかもしれない。  気になる腰や肩などの故障は、少なくとも今は、まったく問題がなくなっているという。これまで考えられていたシナリオとしては、マスターズを前に、デュバルのフロリダの地元で開催されるプレーヤーズ選手権前後から、試合に出始めるのではないかと見られていたが、これも怪しくなってきている。要は、レッドベターとの調整の仕上がり次第ということだろうが、またあのクールなプレーぶりを見せてほしいものだ。

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