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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/9号
2004年更新
今週開催のゴルフフェアは、アジア各国
からの出展増加、女性専用試打コーナーも
 第38回ジャパンゴルフフェアが、この26~28日(26日は関係者のみ入場可)、都内・有明の東京ビッグサイトで開催される。もともとはアジア最大のゴルフ総合コンベンション(見本市)として業界対象の色彩が強かったこのフェアも、年々、一般ユーザー向けの企画が充実。そして今年は、巨大成長市場であるアジア各国への視野も広がる内容になった。

(社)日本ゴルフ用品協会が主催するゴルフフェア。ここ数年は、すでに発表済みの製品の展示が多く、目新しさに欠けるマイナス点も指摘されているが、それでも、各社の新製品が一堂に会す機会なので、最新情報を求める業界関係者やギア選びに熱心なコアなゴルファーで占められる。マニアに嬉しい見本市であることは間違いない。だが、低迷を続ける国内市場を考えると、マニアに的を絞った内容でよいわけはない。近年は底辺拡大を狙った企画が目立ってきた。

 そして、今年、これまでにない画期的な試みがいくつも実施されることになった。そのひとつが女性専用試打コーナー(4打席)の新設。最新クラブを試し打ちできる試打コーナーは従来もあったが、それでは女性、なかでもビギナーの女性は尻込みする。実は、このところカップルの来場者が増えてきた。そこで、来てもただ手をこまねいて、男性の試打を見るだけの女性に、クラブを実際に手に取って楽しさを知ってもらおう、という試みである。

 同じく底辺拡大に急務とされるジュニア対策でも、初めてジュニア指導者などを対象にしたセミナー(主催:日本ジュニアゴルファー育成協議会)を開催する他、小学生以下限定のスナッグゴルフによるレッスン会も実施される。

 さらに、今回新たな彩りを添えるのが、初の試み「リゾート・ゴルフ場情報コーナー」だ。

「国内外のリゾートコースの出展が増えてきたので、その充実を図り、外国政府の観光局に声を掛けたところ、予想外の反応がありまして……」(事務局)

 従来から出展のマリアナ政府観光局(サイパン)に加え、ドバイ、タイ、中国、マレーシアの政府機関が参加。それに、アジア、アメリカ等のリゾートコースも加わり、日本人ゴルファーを呼び込む案内を展開する。

「日本人ゴルファーの海外リゾートでのプレー熱は、バブル期以来も持続しているといえます。彼らの目を従来のハワイやアメリカ、オーストラリアから、アジアに向けさせようというのが各政府の思いでしょう。アジア各国で新しく誕生したリゾートはどれも世界水準ですが、それだけに安くはなく、日本人に来てもらうしかないわけですよ」(出展社のジェットアンドスポーツ・島津隆司社長)

 また、昨年13社の出展があった韓国からは、今年は自国のゴルフブーム熱に比例するかのように17社に増えた。

「実は、中国企業からの出展要望もあったんですよ。ただ、中国政府の許可が間に合わず、実現しませんでした。アジアの業界関係者が日本に寄せる視線は熱いですよ。日本側もそれに応え、アジア全体でゴルフを盛り上げていかなければと実感しています」と熱く語るのは、同フェア委員長の別府幹弘氏だ。

 同氏は、例年秋に中国・深○(「土」へんに「川」)で開催される「ゴルフ見本市」に毎回参加。その勢いに、日本もアジア各国と連携する道を歩まなければ、いずれは「置いてきぼり」になるという危惧を抱いているそうだ。

 アジアからの来場者も年々増えている。ゴルフ界におけるアジアの存在を実感するいい機会と言えそうだ。

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