週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。
宮里は最終日最終組で、3打差2位の肥後かおりと木村敏美といったベテラン勢とのラウンド。最終日単独首位スタートも初体験。スタート前のパット練習まで「食事がのどを通らなかった」。2日目まで安定していたドライバーショットも1番でいきなり左に曲げてボギースタート、前半は安定感を欠き、一時首位の座を奪われるなど、明らかに緊張と重圧がかかっていたようだ。しかし、地元沖縄1万2000人の大声援、両親と、翌日挙式を控えた長兄・聖志がロープ外に、さらにキャディの次男・優作が傍らに、心強いサポートを味方につけて、優勝のプレッシャーに打ち克った。では、藍ちゃんの喜びの声を。 ------前日はよく眠れた? 「爆睡です。いつも18ホール、イメージトレーニングをするのですが、14番ぐらいで眠りにつけました。パー、パー、パー……ってイメージしながら(ZZZ)ですね」 ------どれくらい緊張していた? 「1番ホールが一番緊張してました。(左にひっかけて)お兄ちゃんと『これでほぐれるね』って話したんです。でも力を抜こうと思ってもなかなか力が抜けなくて力んでいました」 ------18ホールは苦しかった? 「ミヤギ(テレビ杯)より調子が良かったし、それほどでもなかったです。楽しかったです」 ------勝てないかもしれないとか、弱気になった瞬間は? 「(きっぱりと)ありません。自然体で回れたと思います」 ------追いつかれたとき焦った? 「勝てる自信はなかったですけど、自分との勝負だという気持ちで頑張りました」 ------ベテラン選手とのラウンドで威圧感は感じられた? 「プロとして同じ立場だとの意識を持ってラウンドしていたので、それは感じませんでした」 ------ホールアウト後、肥後さんから何か言われていましたね。 「『キミはスゴイよ』って!」 ------今大会の目標は「トップ10」ということでしたが……。 「正直言いますと『予選通過』でした。でも意識的に目標は高いほうがいいので」 ------今年の目標は「シード権の獲得」、これで達成できそうですが、次の目標は? 「また1勝です。今後は世界も視野に入れて行きたいです」 ------今後の課題は? 「小技です。70ヤードからグリーンを何度も外したので100ヤード以内を磨きたいです」