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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/23号
2004年更新
本邦初! パチンコメーカーが自社製の
ゴルフクラブの試打会をパチンコ店で開催
 来週日曜日、都内で前代未聞の試打会が開催される。何が前代未聞かといえば、まず場所がパチンコ店! そして、主催もパチンコメーカー、さらにそのクラブは市販されていない------。一体、どんな試打会?

 3月14日に、パチンコ店『エンターテインメントスタジオ・ピーアーク』(東京都足立区)で試打会を行うのはサミー(株)。『CR猛獣王』『北斗の拳』など、現在多くのパチンコ店に設置されるヒット機種を次々に発表する大手パチンコ・パチスロメーカーである。

 同社がクラブ開発に進出した理由は、里見治社長をはじめ社員にもゴルフ好きが多かったこと、そしてパチンコ愛好者とゴルファー層が重なると判断したこと。たしかに、女子ツアーのSANKYOレディースを主催するSANKYOもパチンコメーカー。昨年、丸山茂樹をキャラクターに採用したパチンコ台『がんばれ丸ちゃん』が登場するなど、ゴルフとパチンコとのつながりは浅くない。

「作るからにはいいものを、とヘッドは台湾、シャフトは日本で製造。さらに、トーナメントプロやトップアマの意見を参考に、試作品に改良を重ねて完成しました」(同社SP事業統括室・土屋武美氏)

 そして、でき上がったクラブが『Vivify(ヴィヴィファイ)』だ。ヘッド体積360CCのチタンドライバーは、フェース薄2.8ミリの高反発系。チタンフェースとカッパーウェートソールで低重心と高慣性モーメントを両立させたアイアンに、フェアウェイウッド、ユーティリティ、パター、ボール、グローブ、キャディバッグ、ヘッドカバーとひと通り揃っている。

「シャフトはR、Sの2種類。ロフトもドライバー10.5度、アイアンが5番で27度とボールが上がりやすいスペックで、幅広い層がゴルフを楽しめるクラブになっています」(土屋氏)

 実は、昨年1月からすでに店頭に並び始め、現在は全国600店舗で取り扱っているが、その割りに見かけたことがないというゴルファーも多いはず。それもそのはず、この『Vivify』は、パチンコ店向け景品(パチンコ玉やコインと交換する商品)専用のクラブなのだ。

 パチンコ店の景品の価格には上限1万円という規則がある。「1万円のクラブ」では性能に疑問符が付きそうなものだが、「聞いた話では、ゴルフクラブの原価は上代の2割前後とか。上代に占める宣伝費の割合が大きいそうですが、ホール向け景品の『Vivify』は宣伝費がないので、原価からすると、市販の4~5万円のクラブと同じくらいだと思います」(土屋氏)と胸を張る。

 それでも1万円の壁は厳しく、チタンドライバーに関しては儲けはなくトントンとか。パチンコ店にせっせと通い、1本8000円相当のアイアンをフルセットで揃えた“強者”もいるというから、機能面での問題もなさそうだ。

 とはいえ、“景品で取ったクラブ”に対するイメージもあるのか、「半年で50~60本出た店がある反面、出ない店もある」(土屋氏)。そこで『Vivify』の認知度を高めるべく、パチンコ店での試打会実施を決めた。『ピーアーク』5階にあるイベントスペース内にネットを張って2打席を確保。他に4カ所のパッティングコーナーを設ける。また、今回に限り現金での販売も行う。

「他のパチンコ店からの引き合いもあり、好評であれば全国で展開していきたい」(土屋氏)

 パチンコの戦利品だけに、ギャンブル運の強さをニギリにも発揮してくれそう!? ゴルフよりもパチンコの腕に覚えがある読者は、一度景品コーナーをチェックしてみては。

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