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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/1号
2004年更新
ゼクシオも千種類超すスペックが可能に
クラブ選びのカスタムメイド化が加速
 SRIスポーツでは上級者モデルのスリクソンW302(2タイプ)と人気モデルのゼクシオ(3タイプ)のドライバー・ヘッドをベースに「何もここまでしなくても……」と思わず口をつくほどのパーツを揃えたカスタムメイド・クラブをカタログからでも受注できる体制を打ち出した。

 今、全国のショップには、表題に「ダンロップ カスタムメイド・クラブ」とあるカタログが置かれている。中を見て驚くのは、スペック違いの多さだ。ゼクシオの場合、3タイプのヘッドそれぞれに、シャフト11種類×グリップ5種類があり、さらにそれぞれに2~3種類のフレックス、そして44インチ~45.75インチまで8種類の長さが用意されている。

 その組み合わせは、実に1276種類(数えるのは大変でした~編集部)。その中には、オリジナルのシャフト以外に人気のフジクラやグラファイトデザインの既製品シャフトまで用意されている。

「もちろんどのスペックでも受注できますが、売り手責任のある商品ですから、実際にはカタログで選ぶのでなく、ショップの専門家と相談して決めてもらうことになるでしょうね。このカタログは、他社製シャフトも加えて、ここまで細かくユーザーさんの要望に応える体制を取っていますというアピールです」(広報部・藤田英明氏)

 それにしても、人気のゼクシオまでカスタムメイド対応にしなくてもよさそうなものだが。

「やはり市販のスペックは、アベレージゴルファーを中心にデザインされた最大公約数的クラブです。ゼクシオユーザーの中にも、最近はスペシャルなスペックを求める声が多いんです」と藤田氏は、このところ背景にあるゴルファーのクラブへのこだわりを口にする。

 それと同時に、たとえばミズノのクラブフィッターズ(全国90店舗弱)やブリヂストンのゴルファーズドック(同約300店舗)、そしてSRIスポーツのデジタルインパクトワールド(同83店舗)といったクラブ診断のシステムの広がりがあるようだ。つまり、市販の基本的なモデルやスペックに飽き足らないゴルファーに応える体制が、フィッティングスタッフの育成とともに広がり、ゴルファーの意識を高めてきた背景がある。

「また、実際にはそうやってゴルファーの意識を高めることで、買い替え需要を喚起させたいというメーカー側の思惑もあるんです」(某メーカー)

 つまり、「お客さんのクラブはちょっと合ってませんよ」と、指摘することで、買い換えにつなげようというわけだ。

 こうして、大手メーカーまでがカスタムメイドに応じる中、最初からフィッティング販売のみで全国展開に着手するベンチャーが現われた。「ソリッドコンタクツ」というメーカーで、この4月に営業を開始、すでに全国20カ所でフィッターを擁しての販売を行っている。

クラブは機械じゃなく、道具ですから、これが本来の売り方だと思います。ですから、日本の大手メーカーさんの売り方が遅れていたんですよ。アメリカの大手でも、現実に多くはゴルフ場のプロショップで、プロがフィッティングなどに応えながら売っているわけですから」(同社副社長・柳瀬有孝氏)

 これで「顧問フィッター」なんて存在がいれば、ゴルファーにとっては安上がりで済む心強い存在になりそうだ。

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