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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 10/26
2004年更新
今週、日本オープン開催の片山津・白山C
ラフやバンカーの難易度を前年覇者が採点
 今週の14日(木)から17日(日)まで開催される「69回日本オープンゴルフ選手権」。例年、その開催コースはセッティングが難しいことで知られるが、今年の片山津ゴルフ倶楽部・白山コースはどうなのだろう。ディフェンディングチャンピオンの深堀圭一郎のほかに、本誌編集部員のラウンド挑戦結果も含めて、片山津・白山の難易度を採点してみた。

「いや、参りました。なにしろひとつのバンカーから脱出するのに16打も叩いたものですから。砂質といい、アゴの高さといい、もうお手上げですね」


飛び跳ねてもピンが見えない、6番のガードバンカーには参った
 東京からはるばる石川県の片山津・白山コースを訪れ、大叩きしたとあるシングルの嘆きである。読者を代表して体験ラウンドした、普段は90前後で回る本誌編集部員も「何しろバンカーは出すだけ。ラフはとてつもなく深く、ウェッジでも出ない。仮に出ても引っかかってラフからラフへの綱渡り。下りのパットは触っただけで、どこまでも転がるし……。エッ、風の強さですか? そこまで気が回らなかったなぁ」と115打を叩く惨敗。

 この片山津・白山、2年前にコースデザイナーの加藤俊輔氏監修のもと、大幅なコース改造を行い難度を高めた。例えば6番ホールなどはアゴの高さ4メートルのベースボールグラブ(野球グローブ)バンカーがあり、ディフェンディングチャンピオンの深堀圭一郎に「ピンがアゴの近くに切ってあれば何とか寄せることは可能だが、遠くに切られたら寄せるのは不可能」と言わしめるほど。

「改修はまずアウトとインを入れ換えて、18ホールのバランスをとりました。出だしは易しく、徐々に難しく。バックナイン、それも14番からは難度の高いホールが続いてクライマックスになるようにしたつもりです」(片山津GC総支配人・増田和夫氏)

 アウトとインをそっくり入れ換えたほか、旧7番を最終18番にすげ替えるなどルーティングも大幅に変更。また17番にはグリーン左サイドに池を造るなど、14番から18番の最終5ホールを特に難度の高いものに改造したという。

 さらに「フェアウェイ幅は広め」(前出・深堀)というが、広く見えるだけで実際には20~25ヤード程度。フェアウェイ左右には40ミリの刈り高のセミラフと120~130ミリのヘビーラフが待ち受けている。

「改造では全てのグリーンをペンA2というニューベント芝に張り替えました。これは高速化するのはもちろんですが、ボールの転がりを良くするなどグリーンのクオリティを高めるための改造です。日本オープンでは3.5ミリ程度にカットするので、スティンプメーターで13フィート以上の高速グリーンが出来上がるはず。微妙なアンジュレーションがあるグリーンなので、高速になればなるほどパッティングに苦しむプロの姿も数多く見れるのではないでしょうか。優勝スコアですか? 私は10アンダー前後ではないかと考えています」(前出・増田氏)

 片山津のグリーンサイズは平均550m2と小さく、グリーンの硬さ(コンパクション)を示す数値も12と相当に硬めなセッティングとなる。

「ラフに入れた場合、グリーンに止めることは困難。ドライバーでティショットするホールは、ショートホールを除く14ホール中、その半分以下になると思う」と深堀がいうとおり、どうやらティショットをフェアウェイにキープすることが勝敗の分かれ目となりそうだ。

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