ゴルフダイジェスト出版案内> BACK9
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/4・11
2005/1/16更新
台風ラッシュに猛暑、とどめは新潟地震
異常気象にゴルファーは泣かされた
 ゴルフ場にとっての04年は、まさに天変地異に翻弄された一年だった。前半こそ穏やかな天候で入場者数も前年比増の地区が多かった。だが、6~7月のカラ梅雨と集中豪雨(新潟、北陸)からおかしくなりだし、真夏日の日数記録を更新した猛暑、過去最多10個の台風上陸が10月までも続き、全国的に打撃を与えた。そして10月23日の新潟県中越地……。今年の自然災害の影響を振り返ってみよう。

 まずは、記憶に新しい中越地震から。ゴルフ場関係では、幸いにも人的被害や営業に支障をきたすようなハウスの損傷はなかった。だが、震源地に近い小千谷CC、長岡CC、越後GCではコースや道路のあちこちに亀裂や陥没が現れた。なかでも小千谷CCの被害は大きく、数ホールでフェアウェイが大きく波打つ状態になっていた。

 しかし、同CCも余震が続く中、11月始めに復旧工事を開始。現在の進捗状況は、「幸い今年は雪が遅いので、工事は順調に進んでいます。亀裂や陥没箇所の修復は既に終わり12月半ばまでには、残る芝張り作業ができるくらいになりそうです。来春、雪解けと同時にオープンする予定です」ということだ。

 それまでには新幹線や道路も完全復旧しているだろうから、05年は04年の分まで入場者を取り戻してもらいたい。

 次は、台風。台風というと、従来は九州や西日本の太平洋岸に大きな被害を与えるケースが多かった。ところが、04年は意外なところで大きなダメージを受けている。

 9月初旬の18号で、最も大きな被害があったのは北海道西部のゴルフ場だった。この台風、九州北部から中国を抜けた後、強い勢力を保ったまま、物凄い勢いで北海道西部を襲ったからだ。なかでも日本オープンを過去2度開催している名門・小樽CCの被害は甚大で、「倒木の数ですか? 一応、1000本以上と発表しております」(長谷川国男支配人)。どうやら実際は、1000本をはるかに上回る数のようだ。

 しかし、その処理は冬を迎えるまえにほぼ完了。ホール間にはまだ多くの切り株が残っているが、これは時間をかけて徐々に整備していくという。ところでもう一つ、思わぬところで台風の被害にあったのが、四国の瀬戸内側のゴルフ場。「高知県のゴルフ場は台風慣れしていますから、深刻な被害はありません。でも、例年と違って、今年は四国を縦断する台風が続いたので、瀬戸内側が大変なんです。水害でヘドロをかぶったため、今も一部ホールがクローズのコースもあるようです」(高知県のグリーンフィールGC/ 田海千幸支配人)

 また、今年の台風は週末なると接近してきた印象があるが、実際、ゴルフ場関係者も週末のかきいれ時に台風に見舞われ、営業の足を引っ張られたと証言する。さらに、こんな嘆きの声も聞かれた。「大型の台風が多かったせいか、天気予報では上陸するかなり前から厳重注意を呼びかけていたでしょう。それで、早めにキャンセルされるお客さんが多かったんですよ。仕方のないことですが、営業面では響きました」

 例えば、台風の影響を受けたのは、実際には3日後だったのだが、天気予報がしきりに注意を呼びかけるので、その1日前の2日後からキャンセルでガラガラになるケースが多かったという。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です