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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/8
2005/2/3更新
日本の女子プロが一緒に回って体感した
天才少女ミッシェル・ウィの超ど級飛距離
 15歳の天才少女、ミッシェル・ウィは、日本の女子プロの眼に果たしてどう映るのか。 米PGAツアー、ソニー・オープン・イン・ハワイに2年連続出場し、予選落ちとはいえ大勢のギャラリーを沸かせたウィと、大会直前に一緒にラウンドした大塚有理子(04年伊藤園レディス優勝)が、その素顔について語ってくれた。

 トーナメントウィーク前半に、スポンサーがらみの仕事で大塚はハワイ入り。人づてにそのことを聞いたウィから「日本の女子プロが来てるのなら、一緒にプレーしてみたい」というメッセージを受け取った。渡米直前まで北海道の実家に帰省していたため「ゴルフ全然してないしどうしよう!?」と思ったのも束の間、スーパーアマへの興味が勝って、すぐに準備して女子プロ仲間の石井真由美とともに、大会コースのワイアラエCCへと向かった。


今年の注目度ナンバーワン
 アウトを丸山茂樹とプレーたウィは、大塚らと合流してインコースをプレー。その傍らには15歳の高校生らしく、両親が片時も離れず付き添っていた。

 ラウンドは、大塚たちがレギュラーティ、男子の大会の練習ラウンドを兼ねていたウィがバックティからプレー。しかしそれでも「彼女のドライバーショットは、わたしたちより20~30ヤードは前に行ってましたね。日本の女子プロと比べて?  いませんね。飛距離は圧倒的です。体も185センチだから腕も長いし」(大塚)と、抜群の飛びに2人はあっけに取られた。

 ちなみに大塚の弟の泰三プロは、ウィとほぼ同じ身長の持ち主。その男子プロである弟と比較すると「球の飛び出し方とかが、ほとんど一緒ですね。ただ、ウィのほうが若いし、女性なので体もしなやかなせいか、より振っている感じがしました」(大塚)

 ドライバーショットはほとんどフェアウェーをキープし、男子プロと回っても遜色はない、というのが、大塚の印象だ。ただ、それ以外の技術に対しては、まだまだ伸びるのでは、というのが正直な意見だと言う。「飛距離の点では有利かもしれないけど、男子ツアーで思ったような結果を出せないのはその辺でしょうね。男子プロはやはりアイアンをピタピタ寄せてくる。(ウィも)もっとピンに絡んでいくようになれば違うのでは?」と、今後の課題を挙げる。

 プレー以外の部分でも「一流プロみたいな雰囲気で、15歳には見えない」と、すでに貫禄たっぷりのウィ。だが、両親が付きっ切りだったことでもわかるように、話をするとまだ15歳の女の子らしい。

 日本には来たことあるの? と聞くと、「一度遊びに行ったことがある」と、笑顔で答えていた。

 日本女子ツアーに出場も噂されているウィが、もし乗り込んできたらどうなるか? 大塚にそう尋ねると、「飛距離は圧倒的だし、いいとこいくんじゃないですか。話題になるから面白いでしょうね」と、太鼓判を押すとともに、歓迎の姿勢を見せている。

 マスターズ出場が夢と公言してはばからず、一歩一歩、その目標に近づいていくウィ。突然、その大物アマとプレーする機会を得た日本の女子プロが見たその姿は、スーパースターの貫禄と少女の部分を併せ持ち、そのアンバランス加減が何とも言えない存在だという。

 これまでの慣例を破って、アマチュアでありながら全米女子プロ選手権(6月開催)から異例の出場招待を受けているウィ。その人気度と注目度はタイガー・ウッズ以来の存在だといわれている。今年も米国で活躍し、大人達を慌てさせる姿が楽しみなのはもちろんだが、日本ツアーでも大暴れする姿を早く見たいものだ。

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