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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/8
2005/3/2更新
USオープンの最終予選会を日本でも開催
「寝耳に水」のプロたちが争う新たな出場権
 昨年の全米オープン終了直後、全米ゴルフ協会(USGA)が同大会のセクショナルクオリファイング(最終予選)を今年、日本とイギリスで開催すると発表した。ところが、日本ゴルフ協会(JGA)に正式通知される前のフライング発表だったためJGA側が対応できずにひと騒動となった。その最終予選の概要がようやく先週、JGAから発表された。

 第105回全米オープンは6月16~19日、ノースキャロライナ州のパインハーストで開催される。6年前、ペイン・スチュワートが劇的な幕切れを演じ、人生最後のタイトルに輝いたコースである。


今年の舞台は亡きペイン・スチュワートが優勝したパインハースト
 その夢の舞台に立とうと、例年、国内外から大勢のゴルファーが米国内で開催されるローカルクオリファイング(1次予選)、もしくは最終予選に挑戦していた。

 昨年は予選合計で過去最多8726人からの申込みがあったが、うち482人は海外58の国と地域からの挑戦だった。

 そして、地区予選は全米107か所で実施。その上位500人余に地区予選免除の200人ほどが加わった最終予選は、本選の前週、全米13のコースで開催。36ホールストロークプレーの厳しい予選の末、上位合計80人ほどがめでたく本選出場となった。

 だが、日本も含め世界の6地域で予選会を実施している全英オープンと違い、すべて米国内で行われるため、全米オープンの予選会には出場資格を行使しない選手が多かった。たった1日の競技のための渡米は、大きな負担になるからだ。

「そのため、昨年の全米オープンのときに、USGAのエグゼクティブディレクターであるデビッド・フェイ氏から、05年はヨーロッパとアジア太平洋地区の2か所で最終予選会を実施したい。ついてはJGAの協力をお願いしたいとの申し入れがありました」(JGA競技委員会副委員長・川田太三氏)

 もちろん、JGA側も日本選手のためになると了承。そして、昨年秋にUSGA関係者がコース選定などのために来日した。

 当初、USGA側はロンドン郊外で行われる欧州予選と同じ6月6日開催を希望したが、JGA側は日本からの移動時間を考え、その前週の5月30日を提案。そこで同29日に最終日を迎える日本ツアーのダイヤモンドカップの開催地(兵庫県・東広野GC)周辺から数コースを候補に選出。視察の結果、第1候補だった小野GCに決定したそうだ。

 大会の正式要項発表は例年3月初旬になるが、昨年の実績から、同予選には「日本ツアー、アジアツアー、オーストラレージアツアーの過去1年間の優勝者」「前年の全米プロ、全英オープン、マスターズの各上位30位」「前年世界ランキング上位75位」「4月28日(昨年実績)時点の世界ランキング上位100位」といった日本選手に関係する参加資格があり、(予選免除の丸山茂樹、片山晋呉、谷口徹以外に)10名以上の日本人選手が参加資格を得そうだ。

「アジアや豪州も含めて20~30人程度の有資格者になると思いますが、出場者が何人になるかは見当つきません」(川田氏)

 そして、上位2~3人に本選出場権が与えられることになりそうとも語る(地区予選後に正式決定)。

 初めての実施で不明な点が多いが、既に出場資格を持つ鈴木亨プロ(04年アコムインターナショナル優勝)に挑戦の意思を尋ねてみた。

 すると、最初は寝耳に水状態で「まったく考えていませんでしたよ(笑)」と言う鈴木プロだったが、概要を知らせると、「全英はこれまで3度出たけど、全米はまだなので前向きに考えます。でも、パインハーストってどんなコースでしたっけ」とまだピンと来ないようだ。

 さて、5月30日の大会当日、会場にはいったどんなメンバーが顔を揃えるのだろうか。

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