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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/14
2005/6/8更新
「プロになる前に、日本女子アマに勝ちたい」
実力折り紙つき、諸見里しのぶのゴルフ設計図

 中京ブリヂストンレディスオープン(中京GC石野C・5月20~22日)で2週連続優勝を飾った宮里藍(19)と、最後まで優勝争いを繰り広げた18歳の諸見里しのぶ。宮里に続くアマチュア優勝を果たすことができず、プロ資格(プロテスト実技免除)と1年間のツアー出場資格を得ることができなかった悔しい胸の内やプロテストまでの今後について聞いた。

------初日9アンダーでトップに立ち、2日目は伸び悩みながらも踏ん張って、1打差リードで単独トップスタートをした最終日、どんな気持ちで回った?

諸見里 いままでは、「チャンスがあったら勝ちたい」「勝てたらいいなあ」という控えめな気持ちだったのですが、「勝つぞ」という強い気持ちで臨みました。前夜もよく眠れましたし、緊張はほとんどしなかったですね。最終日に崩れることが多かったので、気を引き締めて回りました。

------ボギースタートだったが。

諸見里 前半で3オーバー、バーディチャンスにいかないで、6番ではティショットをOB、苦しい展開でした。いつもならそのままズルズルと後半も崩れていってしまうのですが、2つ取り返せたことは大きな自信になりました。9番でも「ここはバーディ取るぞ」とキャディに宣言して取れましたから。

------最終18番、入ればプレーオフというパットを惜しくも外してしまった。

諸見里 悔しかったですね。打った瞬間は入ったと思ったんですが。完璧に読んだラインだったのに。外した瞬間からよく覚えてないんです。気がついたら涙が流れていました。私、泣き虫なんですよ。

------2日連続で回った宮里藍に逆転を許した。

諸見里 藍先輩は私にとって大きな壁です。最終ホールでバーディを取るところが私と違います。小学校の頃からずっとよくしていただいて、遠征に行くときには、いつも手を引っ張っていってもらうような、そんな存在でした。藍先輩との大きな差を早く縮めたいですね。

------目標は宮里藍?

諸見里 もちろん藍先輩もそうですが、やっぱりアニカ・ソレンスタムです。私は2年ほど前までアニカの存在を知らなくて。江連(忠)コーチから、そこで打てってボールを置かれて、私の前の打席で打っていたのがアニカでした。キャリーで260ヤード以上。世界は違うと痛感したこのときからです。

------この敗戦から何か得られた?

諸見里 悔しい思いをしたけど、後半少し盛り返したように、自分に流れを引き込めるというゴルフができたのは、自分で成長したと思います。砲台グリーンでショートしてしまうのが課題。パッティングは3日間通して、しっかり打てました。

------初日、女子ツアータイ記録となる1ラウンド11バーディを奪い、63のスコアを出したが、自己ベストか?

諸見里 9アンダーは自己ツアーベストです。アマの試合、高校生の予選会で、8バーディ・1イーグルの10アンダーが自己ベストですが、ツアーではそれまで昨年にニチレイで出した66が最高です。「パットを入れたい」という強い気持ちで、すべてショートすることなく打てた結果です。それと、練習日にキャディの土田麻依子さん(古閑の専属キャディ。古閑欠場で依頼)とピンポジションを予想して、ピッタリと当てはまりました。

------プロテストまでの、今後のツアー出場予定は?

諸見里 サントリーレディス(6月9~12日・兵庫)は決まっています。プロテストまで、いいお話(推薦)があれば、もう一度アマチュア優勝目指して、出場したいですね。ただ、私にとって最後となる日本女子アマ(6月21~25日・北海道)では、2度決勝で敗れているので、プロになる前にアマチュアナンバーワンの座に輝きたいとも思います。

 宮里藍や横峯さくらの1年後輩が、もう一度アマチュア優勝するチャンスは、7月末に行われるプロテストまで、あとわずか。しかし、諸見里の実力があれば、あっさり達成してしまうかもしれない。

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