ゴルフダイジェスト雑誌・出版情報> BACK9
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 9/27号
2005/9/21更新
スーパー中学生・伊藤涼太の活躍が引き金
男女2部ツアーにもジュニア参戦ブーム

 KBCオーガスタで、15歳中学生の伊藤涼太が6位タイに入った。また同週の女子ツアー、ヨネックスレディスでも同じ15歳中学生の竹村真琴が初日7位発進し、大きな話題となった。いまやジュニアは国内ツアーを盛り上げる、ひとつの大きな要素になったようだ。

 トーナメント運営の某関係者は、「確かに最近は、男女どの大会でも、いいジュニアはいないか? いたら呼べないか? という話になりますね」と内情を語る。

 つまり、主催者推薦の選手選びで、アマチュアの、それも将来性のあるジュニア選手が重視されるようになったのだ。

 そうした傾向は、女子は古閑美保がジュニアで活躍した5~6年前から。一方、男子は伊藤涼太がツアーで予選を通過した昨年から顕著になったという。

 それで、実際に彼らが上位で活躍すれば、メディアが大きく取り上げ、観客動員が増えて大会はさらに盛り上がる。運営サイドとしては、実力ジュニアに目をつけるのは当然である。

 しかし、いくらジュニアの選手層が厚くなったとはいえ、ツアーで通用する選手はまだまだ一握りで、簡単に育成できるものでもない。

 また、いくら実力を秘めていても、競技経験 ------ しかも、ツアー並みのコースセッティングでプロに混じってプレーする ------ を積まなければ本当の実力は伸ばせない。ツアーが魅力的なジュニアを待望するなら、それなりの選手に多くの競技出場機会を与えたほうがいいのだろう。

 10年前からプロや研修生に混じって、ジュニアにも競技機会を提供しているのが、プロギア主催のSOTツアーである。

 アマチュア予選大会、本大会(年各3回開催)を経て、年1回の決勝大会で好成績を挙げれば、国内2部ツアーであるチャレンジトーナメントの「プロギアカップ」に出場できる。

「どれも平日開催なのでジュニアの出場はまだ少ないのですが、保護者からの問い合わせは増えていますね」と同社担当者。やはり競技機会を求めるジュニアは増えつつあるようだ。

 また、先週開催された同チャレンジトーナメント「GDOチャレンジカップ」には12人のアマチュアが出場したが、その中に2人のジュニアが含まれていた。14歳の桜井勝之と15歳の大久保太朗だ。

 彼らは「ゴルフダイジェスト・ジャパン・ジュニアカップ」の「12~14歳の部」と「15~17歳の部」の成績上位者で、その特典として推薦出場だった。全日本クラス一歩手前の彼らは、ともにプロの競技会は今回が初めて。

「プロはメンタル面の強さとティショットを曲げてもまとめてくるのが、やはりすごかったです。プロとの試合経験は大きな自信になりました。早く伊藤涼太選手に追いつきたい」と抱負を語る桜井くん(最終成績63位)。なんと、300ヤードの超ロングドライブで周囲のプロの度肝を抜いていた。

 一方の大久保くん(同58位タイ)も290ヤードドライブの飛ばし屋で、7147ヤード(パー70)のコースセッティングも長さは気にならなかったという。

「でも、プロはアイアンやパッティングの正確性がすごいと思いました。自分に足りないものがわかって、勉強になりました」

 ともに、今後もこうした機会があればドンドン出たいと意欲を燃やす。

 なお、前述「ジャパン・ジュニアカップ」の女子の各部上位者2人も、今週15~16日に開催される2部ツアーのステップアップツアー「GDOレディースカップ」に推薦出場。全日本クラスの竹村真琴、吉田弓美子とともにプロに挑戦する。彼女たちの活躍も楽しみである。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です