女子の2006シーズンは、いきなり国別世界一を決める「ワールドカップ」が幕開けとなる。開催日は1月20~22日、会場は南アフリカのゲーリープレーヤー・カントリークラブ。日本チームは、宮里藍と横峯さくらの20歳コンビで世界一を目指す。
女子のワールドカップは去年から開催され、栄えある第一回目のチャンピオンに、宮里藍と北田瑠衣の日本チームが輝いた。今回、ディフェンディングチャンピオンとして臨む宮里藍・横峯さくらの二人が、大会前に抱負を語った。
------大会に向けての意気込みを。
宮里 去年は初代のチャンピオンになることができたのですが、今年は強豪選手の参加がある中、日本代表としての責任を果してきたいと思います。
横峯 日本代表として日の丸を背負い、またディフェンディングチャンピオンとして2連覇をしたいと思っています。
------昨年の大会を振り返ってみて、どういう印象だったか。
宮里 セッティングがすごく難しかったです。私自身は最終日にかみ合ってくれたのですが、チームとしての流れを作るのがとても難しかった。そういう中であの17番のプレーが出て、記憶に残る優勝になりました。
(宮里が言う「あの17番」とは、最終日に通算1アンダーで韓国、フィリピンとトップタイで並んで迎えた17番ショートホール。宮里はピン上60センチ、北田は右6メートルにつけ、それを共にバーディとし優勝を決定づけた)
------毎日違うルール(1日目=フォアボール。2日目=フォーサム。3日目=ストロークプレー)になるが、何か作戦は。
宮里 去年出ているので、何か試合をするうえでプラスになることがあれば話し合って作戦をたてていきたいとは思うんですけれど……。去年もそんなに作戦を練るということもなく、瑠衣さんと『楽しんでやりましょう』と言って優勝ができたので。
------横峯さんのキャディはお父さん(良郎さん)が担ぐ?
横峯 はい。まずは足を引っ張らないように気をつけて頑張ります(笑)
(その良郎さんに作戦を聞くと、『3日間、平常心でやれるかどうかがカギ。そのためにはα波をいかに出すかなのよ。藍ちゃんや俺は出ているが、さくらは足りない。だから向こうへは発芽玄米を持っていく。検疫で引っかかるなら、ビタミンB3のサプリメントを持っていくよ』とコメント)
------お互いの性格やプレーを踏まえ、頼りになる部分などを。
宮里 私と違って(性格は)おっとりタイプなんですけれど、プレーに関してはダイナミックで思い切りの良いゴルフをするので、攻めていかなければならないところは(さくらに)攻めてもらって、守るべきところは私が守ってという感じでいきたいですね。
横峯 藍ちゃんは性格的には凄いしっかりしていて、自分が目標にしているプレーヤーですね。自分はまだ状況判断がしっかりできないので、そういうところは藍ちゃんにやってもらって、はい。
------今年は強豪選手が出るが。
宮里 去年と違って重たい雰囲気になるとは思いますが、でも、個人ではなくチームプレーなので。チーム力では全然負けないという自信はあります。
横峯 もちろんプレッシャーは掛ってくるとは思いますけど、それを良いプレッシャーに変えていきたいと思います。
------日本チームとしてのアピールは何かあるか。
宮里 ウェアの色を今回は毎日揃えて、あとは日の丸をウェアにつけます。
------日本代表として戦うことに関して。
横峯 日の丸を背負っていくので、それに恥じないプレーをしたいと思います。
宮里 大変なことかもしれないが、それを乗り越えられる力はお互いあると思うので、ぜひ2連覇して帰ってきたいと思います。
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