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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/25号
2006/4/13更新
民間運営に変わった若洲GLと群馬5コース
プレー代値下げ、サービス向上に期待する声

 今月から指定管理者制度の導入により、管理運営の事業者が変わった公営ゴルフ場が全国で10コースほどもある。もともと同制度は、公営ではユーザーの多様なニーズに的確に応え、かつ効率的な管理運営ができないということから、公共施設の管理を適切な事業者に委ねる制度。そのためユーザーとしては料金の値下げを期待したいが……。

 指定管理者制度の前に、この4月に県営から民間に移管された長崎県の雲仙ゴルフ場から紹介しよう。同コースは開場明治45年、九州で最初のゴルフ場にして、日本最古のパブリックコース。


若洲GLは変わる!?

 だが9Hと規模が小さいうえに、最近の市場全体の低迷から赤字経営が続いていた。さらに今後も回復が難しいとの判断で、経営の長崎県が2011年まで借用(無償)していた土地を地主に返還。今月から新たに民営として再スタートした。

 新会社の運営では、キャディ付きの歩きから乗用カートでのセルフに。そして料金も平日9680円、土日1万2280円から、平日8000円、土日1万2000円と値下げされた。

 また、6月末まではキャンペーン料金で平日6000円、土日8500円とさらに値下げされている。「4月までしばらくクローズしていたこともあって、再オープン後は多くの問い合わせをいただいています」と、同ゴルフ場では今後の客数の伸びに手応えを感じている。

 さて、指定管理者制度の導入コースだが、まず群馬県営の5コースがすべて民間の管理運営に移行された。このうち新玉村ゴルフ場は料金等すべて従来どおりだが、他の4コースは値下げを実施している。

 なかでも上武ゴルフ場は平日5550円(従来6050円)、土日8050円(同9050円)と大幅。加えて「新たにバックを車寄せからバッグ置き場まで運ぶポーターを一人増やしました」とのこと。コスト削減ばかりでなく、サービス向上にも務めている。

 また、板倉ゴルフ場は一般料金は変わらないが、地域密着の運営をモットーに、新たに「県民料金」を設定。受付で住所を証明するものを提示すれば、全日500円引きになる。さらに6月開始予定で、年次会員制の「県民フリーパスポート」を新設。

 平日のみ利用可だが、購入者は利用税とカート代の2175円でプレーできるようになる。今年度(来年3月末まで有効)は7万3500円で、100口発売の予定。

 そのほか、前橋ゴルフ場では平日料金が300円値下げ。玉村ゴルフ場もグリーンフィが50円安くなり、全日50円のダウンとなっている。

 最後に、新たな指定管理者コースでもっとも気になる東京都の若洲ゴルフリンクスだが、残念ながら料金の値下げはない。

 また、予約方法も従来どおり、電話の着信順。手続きが楽なネット申込みに、とも思うのだが、ネット申込みができない人の存在を考慮、公平性の維持から見送られた。

 目に見えて変わった点はハウス内のレイアウト(模様替え)だけだが、8日からは厨房設備が一新され、食事の内容も変わっていると思われる。

 では、ユーザーが恩恵を感じられる変化は?

「改造を含めコース整備にかなり手を加えています。また、キャディをはじめ従業員教育にも力を入れていますので、ハード面と運営のソフト面では、お客様に喜んでもらえるようになると思います。また、今後も料金に見合ったサービスの向上に努めます」というのが同コースの答えだ。

 しかし、料金が料金だけに(平日概算1万6835円)、よっぽどのサービスをしてもらわないと……。

「やはり料金は高い。せっかく変わったのだから、多くの人に格安で楽しめる運営にしてもらいたい。

 それと商売ではなく、ジュニア教室など、ゴルフをしたことのない人に対する継続した普及活動を期待したいですね。それが都所有のゴルフ場の務めでしょう」(ゴルフジャーナリスト・田野辺薫氏)

 そうした新たなサービスは今後検討されていくようだ。しかし、その前に、まずは練習場のナイター営業(現在は午後5時30分まで)を期待したい。

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