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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 5/2号
2006/4/19更新
女性版ライダーカップ構想も持ち上がった
女子プロブームは日米シニア界にも波及中
 女性版ライダーカップが開催される!? 先週末、太平洋クラブ御殿場コースを舞台に行われた第2回ワールドシニアゴルフレディースオープンの記者懇親会の席上で女子シニアの新たなイベント構想が明らかになった。

 12月に行われる米国VSインターナショナルのチーム戦、ハンダカップ(16~17日)。舞台は昨年殿堂入りした岡本綾子が、セレモニーで感涙にむせんだワールド・ゴルフ・ビレッジ(フロリダ州セントオーガスティン)だ。

 すでに米国内では米国チーム主将が通算88勝の記録を持つキャシー・ウィットワース、インターナショナルは全米女子プロ優勝(77年)経験を持つ樋口久子(日本女子プロゴルフ協会会長)が主将を務めることが報じられている。

 さらに、ワールドシニア開催に先立つ記者懇親会でも、大会会長の半田晴久氏がスピーチでその旨を発表している。

 しかし、事実関係を確認すると、これについて日本サイドは歯切れが悪い。「そういうお話はありましたが、今、いろいろやっているところです」(樋口)「要請があったというだけで、まだ何も決まっていません」(協会事務局・平山久代氏)と、内容が具体化する前に、話題が表に出て行くことに戸惑っている気配だ。

 大会の趣旨としては、ライダーカップの女子シニア版で、違うのは米国の相手が欧州ではなく、米国以外のすべての国の選手ということ。それに3日間ではなく2日間で行われるという点だけ。出場選手は両チーム12人のマッチプレーという点も同じだ。

 出場選手は「最低9人のホール・オブ・フェイマーが出場します」と、レジェンズツアー(米国の旧女子シニアゴルフツアー)会長のジェーン・ブラロックが言い切っているように、パティ・シーハン、パット・ブラッドリー、ジョアン・カーナーといった大物たちの名前が挙がっている。

 さらにブラロックは口にしなかったが、米国内の報道では、スーパースター、ナンシー・ロペスの参戦も報じられている。

 インターナショナルチームに関しては、主将となるはずの樋口がまだはっきり明言していない状態なので詳細は不明だが、男子と違って女子では45歳からがシニアということもあり、かなりの選手が候補に挙がることになるだろう。

 いま現在、樋口自身はプレーング・マネージャーの可能性については笑って否定しているが、日本選手の出場も十分考えられそうだ。

 じつは米国での女子のシニア大会は、日本で行われたワールドシニアを含めて今年は4試合しか予定されていないが、意外にも日本では増加の一途をたどっている。

「正式決定はまだ2試合」(平山氏)とのことだが、すでに7試合が行われることが内定しており、賞金はさておき、単純に試合数だけを比較すれば、日本男子より1試合多いほどだ。

 ところで、ハンダカップという名前はどこから来ているのか。これはスポンサーでもあり、ワールドシニアゴルフレディースの大会会長で、日本ブラインドゴルフ協会会長の半田氏(前出)にちなんでの名称だ。

「僕の名前ばかりが出てなぜ? と思う方がいるかもしれませんが、日本と違ってアメリカでは個人名を出す傾向にある。ライダーカップだって、もともとはライダーさん(サミュエル・ライダー氏)の名前から来ているのだから」と、話していたが、この大会が実現すれば、その名はさらに知れられそうだ。

 先週末のワールドシニアゴルフレディースには、シーハンやブラドリー、永久シード選手の森口祐子やアイドルプロの草分け、生駒佳代子なども出場。プロアマなども含めてこれから女子シニア界は広がりが予想される。

 これを見越して今年はQTも実施しており、64人が参加した。第2の活躍の場を望んでいるプロがいかに多いかということだろう。女子プロブームの今は、シニアにとっても発展期。米国を始めとする世界とうまく連携し、地に足のついた発展を望みたい。

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