> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/20号
2006/6/7更新
7週間で3つのメジャー大会が開催される
女子ツアーの見どころと日本選手の出場権

 女子のメジャーシーズンが迫ってきている。6月8日開幕の全米女子プロ選手権(メリーランド州ブルロックCC)を皮切りに、全米女子オープン(29~7月2日、ロードアイランド州ニューポートCC)、全英女子オープン(8月3~6日、イングランド、ロイヤルリザム&セントアンズ)と、7週間のうちに3試合。そのため、現在、選手たちもここに調子の波を合わせようと必死になっている最中だ。その見どころと日本選手の参戦状況を整理してみよう。


大舞台での活躍に期待

 アニカ・ソレンスタムの3連覇がかかるのが全米女子プロだ。メジャー初戦のクラフト・ナビスコ選手権で優勝できず、目標とする年間グランドスラムの達成はすでにかなわぬものとなっている。

 だが、今季まだ1勝。ここのところ、優勝争いをしながら敗れるなど、女王らしくない姿が目立つだけに、ここで勝って再び君臨したいところだ。

 一方、昨年の大会で、アマチュアながら2位となりソレンスタムの独走に一矢を報いたミッシェル・ウィも試合を待ち望んでいる。

 昨年末にプロに転向した後も、高校生との二足のワラジを履き続け、その上、男子の試合にも出るハードスケジュール。そんな中でも、男子のアジアンツアーで初の予選通過を果たし、全米オープン地区予選も突破するなど、確実な進歩を遂げている。

 それだけに、時間の問題と見られる女子の試合での優勝は常に狙っており、それがメジャーなら最高だろう。

 全米女子オープンに、ターゲットを絞っているのは、ロレーナ・オチョアだ。

 何しろ昨年は、優勝に手が届きそうになりながら、最終ホールで池に2発ぶち込んで自滅。伏兵、バーディ・キムの優勝を許してしまう屈辱を味わっている。

 今季のクラフト・ナビスコ選手権でも、最終組で自滅しかかりながら最終ホールで鮮やかなイーグル奪取。プレーオフでカリー・ウェブに敗れたとはいえ、これで一皮向けて、以後、出場する試合はすべて優勝か2位と絶好調だ。

 当然のように賞金ランク首位を突っ走り、目指すのは初の賞金女王。そのためにも、どうしてもメジャーで勝ちたいだろう。

 ルーキーのモーガン・プレッセルもこの大会には深い思い入れがある。

 アマチュア時代から何度も参戦し、昨年は2位。最強のライバル、ウィの先を行くためにも、新人王レースに勝ち抜くためにも、ビッグタイトルが欲しいところ。

 アマチュアながらプレッセルと2位を分け合ったブリタニー・ラングも、今年は新人プロとして登場。大舞台で存在感を示したい。

 もちろん昨年、最終日最終組でまわって自滅したウィや、大会2勝のソレンスタムがここでも優勝候補なのは言うまでもない。

 特にウィは、一昨年に続いて異例ともいえる2度目の特別招待を受けての参戦。それだけに、実力を示す必要にも迫られている。

 全英女子オープンの予想は難しい。ロイヤルリザム&セントアンズという全英オープンの舞台ともなるコースは、コンディション次第では女子には厳しい表情を見せるだろう。

 その分、経験豊富なベテランや、コンディションに対応できる欧州勢、さらには昨年のジョン・ジャンのように風の中での戦い方を熟知し、今年も圧倒的な強さを見せる韓国勢などが有利かも知れない。

 ところで、大舞台でプレーできる日本選手は一体、何人いるのか。順を追ってみてみよう。

 まずは全米女子プロ。米ツアーシード選手の宮里藍と諸見里しのぶや「ワールド(ロレックス)ランキング15位以内のうち、他の出場権がない者」というカテゴリーで不動裕理と大山志保が出場できる。ただし、大山は国内専念のため辞退している。

 次に全米女子オープン。こちらは、昨年の国内賞金ランク上位2人ということで不動と宮里が参戦。他に予選を通過した者がいればこれに加わることになる。

 最後に全英女子オープン。こちらは、昨年の15位以内の資格で宮里(11位)不動(15位)が決定。さらに6月19日(ニチレイレディス終了)までの賞金ランク5位以内の選手が出場権を獲得できるとあって、現在、国内戦がヒートアップしている。

 また、これ以外にもワールド(ロレックス)ランキング15位以内で、他の出場権がない者の上位3人というカテゴリーもあるため、メジャーの中で出場チャンスは最も多そうだ。

 いずれにしてもメジャーが集中して行われることで流れができる。ピタリと照準を合わせ、相応の活躍をする選手がいれば、調子を合わせられないままの実力者も出る。天候のいたずらに泣くこともある。

 それに加えてメジャータイトルという怪物。恐ろしいプレッシャーとの戦いを乗り越えたものだけが味わうことのできるメジャー女王に向けて、すでに戦いはスターとしている。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です