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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/5号
2006/8/22更新
出場試合が少ない選手が有利だった女子
Wランクが変更、M・ウイは7位にダウン

 43歳、米国のシェリー・スタインハウワーが優勝した全英女子オープンの期間中に、世界女子ゴルフの主要5団体(アメリカ、日本、ヨーロッパ、韓国、オーストラリア)とLGU(レディス・ゴルフ・ユニオン)の代表者会議が開催され、女子ワールドゴルフランキング(ロレックスランキング)のポイント算出方法の変更が発表された。


藍ちゃんのこんな姿を見るのが待ち遠しい!

 従来は、ランキングに出るためには、2年間における最低出場試合数が15試合以上という規定が盛り込まれていたが、これが削除され、2年間で獲得したポイントを、出場試合数が35試合未満であれば、35で割り、35試合以上は出場実数で割って、平均ポイントを算出するように変更されたのだ。

 これによってランキングが≪下がった≫ミッシェル・ウィを例に挙げると------。

 8月1日の発表まで、ウィは2年間で15試合に満たない週は、たびたびランキングから名前が消えることがあった。これが今後、35試合に満たなくてもランキングされるようになった。

「15試合以下の選手にもランキングのチャンスを与え、ランキングの出入りをなくさせ、恒常的にランキング入りを可能にさせた」という主旨によるものだ。当然、単純に分母が35に増えるために、新規規定が導入された8月8日の発表では7位に落ちた。

 従来なら、239(17試合の獲得ポイント)÷17(試合)=14(算出ポイント)で、アニカ・ソレンスタムに続き、2位となるところだが、239÷35=6.83になるので、7ポイント以上下げた。

 ルーキーのモーガン・プレッセル(23試合)やブリタニー・ラング(24試合)も出場試合が35試合未満のため、プレッセルは前週の16位から26位に、ラングは19位から29位に、それぞれ10位ずつ下げた。

 ちょうど半年前に導入された頃は、不動裕理がいきなり4位にランキングされ、日本選手が上位に多くいる、日本ツアーのポイントが高すぎるのではないか、という声が多く聞かれた。

 今季、全英女子オープンの出場資格を得ながら、「賞金女王を目指すために全英は欠場する」といった大山志保も、昨年賞金ランク3位、今季3勝と日本ツアーに専念するだけで、15位にランキングされている。

 海外の試合に出なくても、ランキングは上位にいられると言われても仕方がない。

 しかし、日本ツアーのポイントは実際、高すぎるかと言えば、そうとも言えない。宮里藍は女子ランキングがスタートするまでは、日本ツアーで活躍ポイントを大きく稼いで、6位からのスタート。

 世界ランキング上位選手が多く出場する米ツアーに舞台を移して順位は下がるだろうと思われていたが、ポイントをそれほど落としていない。全英女子オープンンでも、9位に入り、ランキング10位の成績とほぼ同じだ。

 大山と同様、日本ツアーを主戦場とする横峯さくらも、今年米ツアーに3試合出場し、すべて予選通過。推薦出場したフィールズでは女子ランキング13位(当時)を上回る11位に入った。

 ランキング30位以内に出場権が与えられたエビアンマスターズでは資格以上の28位、初のメジャー挑戦の全英女子では同18位を上回る16位の活躍を見せた。ランキングと結果に実力の隔たりがないことを証明している。

 その世界ランクトップ10を維持する活躍を見せる宮里の日本ツアーの復帰戦が決まった。9月7日から10日に北海道のニドムで開催される日本女子プロ選手権だ。

 同28日から10月1日に大阪・茨木GCで開催される日本女子オープンもディフェンディングチャンピオンとして出場を表明した。その間のマンシングウェアレディスもミヤギテレビ杯の出場も期待される。

 世界ランクトップ10の宮里に、20位以内の大山、横峯を加えた戦いは、今年の日本女子ツアーでもっとも熱い見逃せない戦いになりそうだ。

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