8月末に、遅れていた米男子ツアーの07年スケジュールが発表された。8月8日号で少し紹介したが、来年は「フェデックスカップ」と称されるポイントシステムが導入され、8月19日終了のカロライナクラッシックまでの獲得ポイントで、プレーオフの出場権が争われ、9月16日に終了するツアーチャンピオンシップまでのプレーオフ4試合で、賞金王と最優秀プレーヤーを決定しようという大改革が行われる。
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浮き島グリーンで有名なプレーヤーズ選手権は5月に移る
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07年の試合の大きな動きは、第5のメジャーといわれるプレーヤーズ選手権が3月末から5月に移り、4月のマスターズから、8月の全米プロまで、毎月一つ大きな大会が開催される一方、伝統あるフロリダ州ドラールでの試合やツーソン、ウエスタンオープンが姿を消す(BMW選手権が9月にウエスタンと同じコッグヒルCCでで開催される)
そして、実質的には9月中旬時点で主要な試合が終わってしまい、その後に「クエスト・フォー・ザ・カード」という翌年のシード争いが行われるのだが、発表が遅れていたのは、この部分だった。
「秋のスケジュールを発表できて、こんなにうれしいことはない。私たちは、これらの試合が多くのプレーヤーたちをひきつけ、またファンにエキサイティングな試合を提供できると信じている」とT・フィンチェムPGAツアーコミッショナーは語る。
秋のシリーズは、トッププレーヤーの出場が望めないことから、スポンサーが付くかどうか、懸案となっていたのだ。
そうした事もあって、秋の7試合中、これまでと同様のスポンサーで開催されるのは、ライダーカップの裏試合になっていたテキサスオープンだけ。
サウザンファームやクライスラー、フナイなどが、スポンサーから降りて、さらにまったく新しい試合が3試合開催されるなど、PGAツアーの苦労の跡が伺えるものとなっている。
とはいえ、秋のシーズンは、日本のプレーヤーにも出場のチャンスが増えるだろうし、また、この秋の7試合に加え、シーズンの初めや大部分の試合の2日目までは、ゴルフチャンネルが放映権を獲得したことから、日本の米ツアーのファンにとっては、メリットは少なからずありそうだ。
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