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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/3号
2006/9/20更新
昔の名前で出ています。
関西でショップの≪専売品(モノポリー)≫ニューブリードが人気に

 SRIスポーツのゴルフボール「ニューブリード」といえば、数年前までは当時同社契約プロの顔でもあった片山晋呉や不動裕理なども使用し、数々のタイトルを手にした主力ボールだった。それが店頭から姿を消して久しいが、先日、兵庫県内で10店舗を営業する「ゴルフギアサージ」で蘇っていた。


名前は一緒でも中身は別物!

「ニューブリード」は、かつてはSRIスポーツを代表するプロユースの主力ボールだった。だが、02年ごろから主力の座は徐々に「スリクソン」ブランドにとって替わられるようになった。

 そのボールが、関西の大手チェーン店とはいえ、一ゴルフショップとの共同開発で復活するとは……。ことの経緯を同店に尋ねた。

「2年ほど前から、当社のオリジナルボールの製造を依頼するなかで、この話が出てきました」(取締役部長・朝日貴信氏)

 もともとギアサージのオリジナルブランドの製造委託を申し込んだのが、SRIからはそれよりもずっと魅力的と思われる、人気ブランド供給の答えが返ってきたというのである。

 新規参入が難しいゴルフボールの世界では、相手先ブランドの製造・供給、つまりOEMは広く行われているという。

 またショップでも、かつては台湾製やマレーシア製のオリジナルブランドをOEM供給され、安価な目玉商品として販売する例が少なくなかった。

 だが、今回の「ニューブリード」のように、メーカーが持つブランド名で供給される商品は≪モノポリー(専売品)≫と呼ばれ、最近の大型家電店で、家電製品やパソコンなどで「○○電機オリジナル」と称して、商品が販売されるものと同じと考えると分かりやすい。大量販売のショップだからこそできるワザのようだ。

 そして、モノポリーでのボール発売、実はこれが最初ではなく、SRIによれば「確認できたところでは、1998年から行っています」(広報担当・山田照郷氏)というのだ。

 現在も、つるやで「マックスフライ イーズ」(03年から)、ヴィクトリアで「同ディスタンス410」(02年から)がそれぞれ販売されている。

 また、二木ゴルフではかつての人気ボール「ロイヤルマックスフライ」が限定復刻品として発売されたことがあった。

 ショップにとっては、オリジナルブランドよりも格段に知名度の高い、そして高品質のボールを専売できるのだから、触手が動いて当然である。このモノポリー製品、他の国内メーカーでも行われているのだろうか。

 しかし、ブリヂストンスポーツからは「ええ、全国のショップさんとはいいお取引をさせてもらっています」という返事で、モノポリー供給は否定しなかったが、その内容は明かしてもらえなかった。

 キャスコは「ショップ向けのオリジナルブランド品は製造していますが、かつての商品のモノポリーは現在行っておりません」とのこと。

 ともあれ、これからはショップのボール売場を探してみると昔懐かしいボールに出会えるかも知れない。

 ちなみに、かつての人気ブランドといっても、中身は最新のテクノロジーで製造されたボールで、今回の「ニューブリード」も≪ルール限界値の高初速ディスタンスボール≫をうたい文句にしている。

 店頭での人気は上々で、8月に新発売してから1カ月で2000ダース売れ、リピーターも出初めているという。現在は1ダース2520円で販売されている。

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