> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 12/26号
2006/12/12更新
タイガー、ドバイに手がけた初コース、
設計料はいくら?

 タイガー・ウッズが、コース設計に乗り出すことが決まった。ウッズは、先の11月にタイガー・ウッズ・デザイン社(TWD)を立ち上げ、12月初旬に、最初のコースをアラブ首長国連邦のドバイで設計することを発表した。タイガー設計のコースはどんなものだろうか。


3年後の開場が楽しみ

「僕の目標は、世界にゴルフというスポーツを広め、発展させること。ドバイは、僕の目標にあった場所で、やりがいがある。これまでの経験を生かして、長く語り継がれるようなすばらしいコースを作り、人々がプレーをするのをエキサイトするようなコースにしたい」(ウッズ)

 現在、ドバイには8コースがあり、E・エルスやC・モンゴメリーなどが設計したコースが存在するが、今回の新コースのプロジェクトを進めるタトウィール社のサイード・アル・ムンタフィク会長は「最初からタイガー以外に設計を頼むつもりはなかった。というのも、最高の人間と仕事をすることしか考えていなかったからだ」と抱負を語った。

 タトウィールという会社は、ドバイホールディングの傘下で、会社は王族が経営する、いわば国営企業。

 この地区最大の観光レジャープロジェクトであるドバイランド内に、「アル・ルワヤ」と名付けられた、ウッズ設計のコースが2009年末に完成する予定となっている。

 それだけに、オイルマネーをふんだんに使い、「砂漠の土地を世界的な水準のゴルフコースに変える挑戦」がウッズの意欲をかきたてた一方、「2000年に初めて訪れて以来、ドバイの発展には目を見張るものがあり、僕は、そうしたすばらしい計画の一翼を担いたかった」(ウッズ)ということで、双方の思いがぴったりとマッチした。

 ただ、アメリカではウッズの初設計コースは≪予定どおり≫海外だったとうがった見方をする向きもいる。

 というのも、J・二クラスやT・ファジオといった、トップクラスの設計家のデザイン料の相場は、200万ドル前後といわれているからだ。

 この金額は、ウッズが、海外の1試合1週間でのアピアランスフィー(試合出場料)と同額程度。

 現場には1、2度顔を出すだけ、名前を貸すだけの監修という手もあるが、初めてのコース設計で「他とはまったく違う、自分流のものを作り出したい」とタイガー自身が語るように、力を注いでゆくことが予想されるところから、1、2週間程度の拘束で済むわけもない。

 つまりは、ゴルフ場の設計料金の最高金額が、更新されたと見て、間違いがないようなのだ。

 その一方、会員権という制度のないアメリカなどでは、あまり高額なデザイン料を支払っては、経営が成り立たなくなる。だからこそ、海外で、オイルマネーが潤沢なドバイで、設計を手がけることになったという噂も聞こえてくる。

 他の現役プレーヤーとは異なり、デザイン会社を興しての設計とあって、今後もウッズ設計のコースを続々増やしてゆく計画という。ウッズの才能と湯水のように沸くオイルマネーとのジョイントベンチャー。「アル・ルワヤ」がどんなコースになるのか、3年後の開場が待ち遠しい限りだ。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です