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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/26号
2006/12/12更新
06年クラブ販売不振を挽回する
各社の07年自信作の数々

 いざなぎ越えの景気もゴルファーの財布のひもをゆるめるほどには至らず、ルール適合クラブ元年の商戦は低調に終わった。今年、業界内でよく使われた「買い控え」という表現は、欲しいけど手が出ないという意味だが、そもそもユーザーに欲しいと思わせるような商品がなかったという厳しい見方もある。

 高反発の時代はユーザーに対してわかりやすいアピールができた。しかし、ルール適合クラブに変わって、各メーカーがそれぞれのアピールポイントを打ち出したものの、それが上手く伝えきれていないようで、ユーザーの間ではいまだに高反発の方が飛ぶという信奉が根強い。

 クラブメーカーにとってはまさしく正念場、仕切り直しの年となるため、前年に引き続いてのフルモデルチェンジや追加ラインナップの投入を行うメーカーがほとんどだ。

 10月から年末にかけて、各メーカーの新製品が相次いで発表されたが、07年ドライバーの傾向を読み解くキーワードは、「460cc」「ヘッド形状」「フェース」「シャフト」「長さ」の5つだ。

 まず、ヘッド体積はルールで定められたぎりぎりの460ccでほとんど横並びとなった。440ccや450ccのモデルもサイズ的にはほぼ同じとみていいだろう。

 また、ツアーステージXドライブやミズノクラフト425など一部プロモデルには小ぶりなヘッドもあるが、いずれも400ccを超えるサイズで、大きさはライバルとの差別化にはならなくなった。

 逆にいえば、アベレージ向けはフルサイズでなければ勝負できないというわけで、今回フルモデルチェンジイヤーに当たらないツアーステージV-iQやゼクシオにも460ccモデルが追加された。

「やはり市場に大型化の流れがあります」(ブリヂストンスポーツ広報/星三和子氏)。同社では、来季、このV-iQ MXをシリーズの主力商品として売っていく計画だ。

 大きさの次の目に見える特徴は形状だ。ナイキのサスクワッチ・スモー・スクェア、キャロウェイのFt-iは慣性モーメントを最大にするために弁当箱のような四角いヘッドで登場し、われわれを驚かせたが、意外にももっとも形にこだわるトッププロにすんなり受け入れられた。

 また、米ツアーではおにぎり形をしたタイトリスト907D2も登場しており、一足早く発売されたクリーブランドのハイボアも加え、ツアーから一般市場へ異形ヘッドブームが波及しそうだ。

 高反発フェースは≪広反発フェース≫へと進化を続けている。

 07年モデルで注目したいのはフェースの裏側だ。ヤマハのインプレスX、キャロウェイのハイパーE・R・CのX字形リブ、ニューゼクシオプライムのアスタリスク(星形)リブなどは、いずれもフェースセンターのCP値がルールを超えないようにしながら周辺部の反発力を高くする技術だ。

 このほかのクラブも例外なくフェース厚を変化させ、同様の効果をねらっているといっていい。

 V-iQ MXやホンマ・ベレスMG712(45.5インチ)、ピンゴルフのラプチャー(45.75インチ)、ニューゼクシオプライム(46インチ)などヘッドの大型化にともないシャフトも長尺化する傾向にあるようだ。

 08年ルール改正を目前にした「買い控え」は2007年も続くとの観測も流れるが、「2007年モデルの性能で決まるのでは」(キャロウェイゴルフPRマネージャー/松尾俊介氏)。各社の自信作はユーザーにどう受け入れられるだろうか。

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