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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/2号
2007/12/19更新
クラブ不況のなか、勝ち組メーカーも。
何がうれたのか

「買い控えはあった」「マーケットが縮小した」と業界関係者が口を揃える06年のゴルフ用品業界。しかし、その中でも着実に業績を残した勝ち組がいた。主役のドライバーやアイアンもさることながら、ニッチなクラブ、ギアも売り上げを伸ばした。


ウェッジのベストセールス、Xツアー

 11月末の時点ですでに05年12カ月間の売上げ実績を上回ったのはキャロウェイ。ライバルも匙を投げるオデッセイの強さは相変わらず。

 このほかERCⅢ、Xツアーウェッジという新たなヒット商品を生み出した。Xツアーウェッジはウェッジ単品の06年ベストセールス商品に、ERCⅢも売上本数ベスト3に入るのは確実とみられ、

「日本法人でスタートし6年目でようやく市場が求める商品をタイムリーに供給できるようになった。オデッセイはJGTOツアーで最高76パーセントの使用率を記録するなどの後押しがあった」(キャロウェイゴルフPRマネージャー・松尾俊介氏)と胸を張る。

 06年、注目されたのは国内2大メーカーの看板商品ゼクシオ(SRIスポーツ)とV-iQ(ブリヂストンスポーツ)、それに割って入るマックテックナビG(マグレガーゴルフ)の三つ巴の争い。年頭、それぞれウッド20万本超を販売する目標を掲げた3社だったが、明暗を分ける結果となった。

「ウッド、アイアンとも好調でほぼ計画通り」(SRIスポーツ広報・山田照郷氏)とは23万本目標のゼクシオ。ルール適合と高反発の販売比率は最終的に約6対4となり、高反発の需要が当初予想した3割をかなり上回った。

 高反発に王座を支えられた格好だが、「普通にマーケティングをすれば、こうなることは予想できたはず」(山田氏)と言われれば他社のマーケティング担当者も黙り込むほかない。

 ライバルのV-iQは上期好調を維持したが、下期は厳しい戦いを強いられた。しかし、総合メーカーの強みを発揮して、全体の売上では前年と同水準をキープした。

 目立って好調だったのは、新たに投入されたボール、ツアーステージV10で、プレミアム価格帯ながら計画通り80万ダースを売上げた。

 また、同じプレミアムゾーンのiV330も予想を20パーセント上回る好調ぶりで、X01と合わせてボール国内ナンバー1メーカーの面目躍如といったところ。

 一方、5年間増収増益を続けてきたマグレガーの躍進には影がさした。06年の24万本から07年の15万本(ウッド合計)と目標も引き下げられた。

「キープコンセプトで来たマックテックナビGがそろそろ飽きられた」(マグレガーゴルフカンパニー副社長・飯塚康弘氏)ことから、07年は、フルモデルチェンジしたマックテックナビNXで巻き返しを図る。

 このほか、インプレスX(ヤマハ)や20万枚を売ったバイオロックプラスグローブ、IGスパイク(ミズノ)などのヒット商品も生まれた。当たり前のことではあるが、不景気でもニーズに合うものを出せば勝ち組になれるということだ。

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