07年は放送と通信の融合がますます進化し、家庭のテレビにパソコンに、デジタルによる豊富な情報や娯楽が競ってもたらされそうだ。そうしたなか、06年8月にサービス開始した無料のオンラインゴルフゲーム「ゴルトモ」が、実際のプロツアー競技と連動してネット上で競技会を開催するなどし、ゴルファーの関心を集めている。
「ゴルトモ」は、ブロードバンドのネット環境とパソコンさえあれば、無料で遊べるゴルフゲーム。
現在、トーナメントコースでもある宍戸ヒルズCCや赤城CC、ジュンクラシックなど国内70コースを舞台に、本格的なゴルフゲームを楽しむことができる。
しかも、1人でプレーするだけでなく、ネット上でゴルフ仲間と対戦したり、上級者が過去にラウンドしたデータを相手に対戦するといったこともできる。
その公式戦のひとつに、リアル世界でのトーナメントと連動した「コラボ大会」がある。06年は、女子ツアーのSANYOレディースと伊藤園レディス、それに男子のダンロップフェニックスとのコラボを実施。
フェニックスCCは、普段はプレー可能なコースにアップされていないので、期間中は多くのファンの関心を集めた。
同ゲームの魅力は、なんといっても舞台となるコースの精緻さだ。というのも、ゲームを製作したのは、ネット上で3Dの「ヴァーチャルゴルフガイド」のサービスを展開しているデジタルゴルフ社だからだ。
「ゲーム自体も、実際にゴルフをされる人ほど楽しめるよう工夫してあります。ゲームの進行に縛られず、好きな時に好きな時間だけ楽しめる仕組みなので、大人の愛好者が多いようです」と広報担当者。お正月休みにでも、一度チャレンジしてみるといいかも。
同様の無料オンラインゴルフゲームには、先ごろ登録会員が150万人を突破した「スカッとゴルフ パンヤ」がある。こちらはゴルフ未経験者でも楽しめるようゲーム性を高めているのが特徴だ。
無料ソフトではないが、このお正月には、最近発売されたばかりの次世代ゲーム機、プレイステーション3や任天堂Wiiでゴルフゲームを、という人も多いだろう。
前者には、ヒットソフトの「みんなのゴルフ」が。また、後者には、前述の「パンヤ」の専用ソフトのほか、野球やテニスとともにゴルフゲームも含まれている「Wiiスポーツ」というソフトがある。WiiはWiiリモコンというコントローラーを実際に振って、画面上のプレーヤーにスウィングをさせるゲームである。
「実際のゴルフのように力いっぱいスウィングするのではなく、タイミングを計って軽く振る感じです。ですから、ゴルフをされる方が特別有利というわけでもないので、皆さんで楽しめると思います」(広報担当)
ヴァーチャルの世界は、どんどん進化している。だからといって、その面白さに実際のゴルフのほうを忘れることのないように。
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