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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/9・16号
2007/12/26更新
年次モノに平日限定、
団塊世代向きに新型会員権

 07年は団塊世代の定年退職が本格化する「2007年問題」の年である。産業界ではこの社会問題に応じたサービスが次々と誕生しているが、それはゴルフ場でも起きている。

 茨城県の城里GCは11月から男性の入会資格を50歳以上(女性は年齢制限なし)とした一代限りの平日会員(WITH会員権)を売り出した。

 価格18万9000円(税込み)で、メンバーとして平日プレーができるのはもちろん、毎月1回、5年間にわたり(計60回)、昼食付き乗用カートセルフプレーが利用税のみの450円でプレーできる招待券がもらえる。

 そのときの同伴者3人はメンバー扱いとなり、また使用しなかった招待券は3カ月間有効の食事券に交換できる。

「リタイアされたシニアで、健康のためにゴルフを楽しみたいが使えるお金が少ないという方に利用してもらいたい」(野澤敏信社長)

 確かに、定年退職後、時間はたっぷりあるというゴルファーにはうれしい特典だ。会員権の発行は、07年1月からで、募集を始めたばかりだが、既に10数名からの申込みがあったそうだ。

 福岡サンレイクGCでも、同じく定年退職者にピッタリのユニークな平日会員権を販売している。

 入会資格が50歳以上の「リフレッシュ会員」で、価格は88万5000円(税込み)。同会員になれば、プレーフィはなんと無料! ラウンドは2000円のカートフィと500円の利用税でできる(キャディ付きは5500円)

 かねてから「欧米並みのプレー料金」を標榜してきた津福武博社長(兼支配人)が、「これからはのんびりと自分の世界を楽しみたいと思っている団塊の世代のために」と考えた会員権だ。体験契約会で売り出した78口はすぐに売り切れたという。

 三不動産系で、リゾート関連の総合事業を展開するリゾートソリューションでは、税込み5万円の共通年次会員「オフカード」(有効期間1年)の募集を始めた。

 同会員は、グループのゴルフ場やホテル等の施設を全日、低料金の会員特別料金で利用できるというもの。ゴルフ場のプレーフィはコースごとに設定されているが、例えば、久慈ガーデンGC(茨城)では、平日5500円からとなっている。

「団塊世代のこれからのニーズを調べたところ、やはり健康に関することが多く、しかも時間に余裕が生まれるので、ゴルフや温泉の人気はますます高まると思います」(広報担当)とした上で、その世代を呼び込むのには「低価格の年次会員の人気が高い」と判断してできた制度だという。

 同社では、07年3月までに1000人の入会を見込んでいる。

「2007年問題」は、ゴルフ場にとっては、来場者を増やす大きなビジネスチャンス。今後も、定年退職者に魅力的なサービスや制度が競って考案されそうだ。

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