藍ちゃんが子供服になる! 米ツアー初優勝を目指して奮闘中の宮里藍ブランドが、今秋、市場にお目見えする。山一株式会社(大阪府・島田誠次郎社長)は、宮里のキャラクターブランド『ai's only(アイズ・オンリー) by Ai Miyazato)』を設立。日本国内におけるブランド商品化権の独占契約を発表した。
意志の強そうな大きな瞳と、くっきりとした黒い眉。宮里の特徴をデフォルメしたキャラクターは、キャップにサングラスを付け、大きな図柄ではクラブを持ったキュートなパターンと、フィニッシュがシルエットになったバージョンの2パターン。
これらが様々なグッズにデザインされて、ファンの手元に届くという寸法だ。
もっとも、所属先のサントリー、ウェア、クラブ契約を結ぶブリヂストンスポーツを筆頭に、久光製薬、明治製菓などのCMを含めて多くの契約を持つ宮里だけに、商品化にあたり、ライセンシーを募集しながらも「既存契約各社とのカテゴリー調整をしながら」と、人気者との契約だけに苦労も多いようだ。
現在、具体的な商品化が決まっているのは、キッズ用アパレルとタオル、ランチ関連グッズ。展開予定カテゴリーは、アパレル(パジャマ、インナーウェア、ベビーウェアなど)、バッグ(スポーツバッグ、スクールバッグなど)、ステーショナリー関連(筆記具、手帳、ノート類)、雑貨(財布、トラベル関連、ランチ・レジャー関連、アクセサリー、陶器など)、ほかにもコスメティック関連、時計、シューズ、カー用品など多岐にわたっている。
米国にいる宮里は「いよいよ私のキャラクターブランドが誕生する事となりました。宮里藍共々、末永く応援のほど、宜しくお願いします」と、コメントしている。
この背景には、もうひとつ、宮里自身の存在を忘れないで欲しいという願いも込められている。アメリカに来ていることで、子どもたちの関心が薄れてしまうことへの懸念もあったようだ。
それにしても、ただでさえ露出度の高い宮里本人に加え、キャラクターグッズも出回るとなると、その広告効果は計り知れない。
同社では「1年半くらい前からお話を進めてきて、ようやくまとまったところです」と、前々からの計画であったことを隠さないが、米ツアーでの初優勝がチラつき始めた絶好のタイミングでの発表となった。
現在、日本のゴルフ界では、宮里の出場する試合はギャラリー数はもちろん、グッズの売り上げなどが、通常よりはるかにいいことは常識となっている。
テレビ中継の視聴率も出ると出ないとでは大違いとあって、女子ツアーだけでなく、ゴルフ界全体を背負って立つ形になっている。
今回は、ゴルフ以外の場に、宮里が飛び出す形となったキャラクターブランドの登場だが、これが藍ブームにさらに拍車をかけることになるかどうかは、やはり活躍次第ということになりそうだ。
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