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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/5号
2007/5/24更新
タッド・フジカワ、全米OP予選を
日本で受けるスペシャル技で通過目指す

 全米オープンに出場するための最終予選会が、5月28日、茨城県の大利根CCで開催される。この最終予選会は2年前から、日本とイギリスでも開催されるようになったが、今年はハワイの天才アマチュア、タッド・フジカワ(16歳)が、参戦を表明していることで注目を集めている。


フジカワの一手、うまくいくのか?

 フジカワについては、すでに承知の向きも多いだろうが、昨年の全米オープンで、過去65年間で最も若いプレーヤーとして参戦し、今年のソニーオープンでも、16歳と4日という、米ツアー史上2番目の若さで予選を通過したハワイ在住の日系天才少年だ。

 それだけに、全米オープンへの思い入れは強く、今年もハワイで開催された地区予選では、トップ合格。

 ところが、ハワイでは、最終の予選会が開催されないために、日本の会場を選んだというのだ。ふつうならアメリカ人だけに、米本国での予選会参戦となるのが筋道なのだが、なぜ日本なのか?

 全米オープンは、今年ペンシルバニア州のオークモントで開催されるが、地区予選には7000人とも8000人ともいわれるハンディキャップ1.4以下のプレーヤーが全米各地の109会場で戦う。

 この中から約550人が、約200人の地区予選免除のプロなどに混じって、本戦の予選免除58人を除いた残り98人の枠を巡って、日本を含めた15会場で争うのだ。

 プレーヤーは地区予選に参戦した段階で、最終予選の会場を選ぶが、「日本の会場では、昨年は18人がプレーをし、一昨年同様、3人が、全米オープンに出場している」(JGA事務局)という。

 正式には、フジカワが参戦するかどうかは、21日にならないと分からないということだが、当初、フジカワが考えていたらしいカリフォルニアで開催される最終予選は、昨年40人が参戦して、合格は2人だけ。

 どうやら、日本の方が、合格する確率が高いと考えて、日本の会場を選んだようなのだ。

 2年前の全米オープンの覇者、マイク・キャンベルは、イギリスの予選会から出場しているし、アメリカのプロたちも、国内では、どの会場が通りやすいかなどを話題にしている。

 しかし、アメリカのプレーヤーが海外に出るのは非常に珍しいこと。フジカワのチョイスは意外な一手であることは否めない。

 ただ、確率は高いといっても、地区予選免除で、大利根CCには、谷口徹や谷原秀人、横尾要、近藤智弘といった日本の試合の優勝者たちが出場する。

 参戦人数は少なくても、質は高い。そうした中で、フジカワの賭けがどう出るか? 気になるところだ。

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