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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/12号
2007/5/31更新
マスターズに出られる? 
将来を勝手にシミュレーション

 石川遼の目標の一つは、タイガーウッズと戦うことという。日本ツアーには今年末までにプロ宣言をすれば、09年末までのシード権が与えられるが、当分は日本オープンの招待など、プロの試合は招待を受けるだけで、アマチュアとして活躍する予定という。しかし、アマでも、本人さえやる気を出せば、世界はそう遠くない。石川遼が「ワールドランキング」に入ったからだ。

 ここで、世界に目を向ける前に気になる試合がある。試合の優勝者が出られるツアー最終戦「日本シリーズ」だ。

 普通なら石川遼は出場資格を持つはず。となれば、我然注目度が高まるが、この試合の出場資格はプロのみ。最終的には主催者の判断に委ねられるというのだが、現時点ではまだ決定を見ていない状況とか。この問題、どうなるのか気になるところだ。

 さてワールドランクに話を戻すと、順位は397位にランク。確かに順位は下位だが、ワールドランキングに載ったことの意味は小さくない。

 R&Aのスチュアート・マクデュガル氏によれば「全英オープンには、日本ツアーの賞金ランキングの2位までが招待されることになっているが、彼がアマチュアであるために、賞金ランキングのリストには載らず、もし他の試合でいい成績を収めたとしても、賞金ランキングのカテゴリーでは招待されることはない。
 しかし、ワールドランキングに載ったことで、彼は全英の最終予選会に出場することが出来るようになった(アジアでの予選会は終わってしまったが、まだアメリカとヨーロッパの国際最終予選会、そしてイギリスでの地区最終予選会が残っている)。あるいは、(すでに招待のオファーを検討しているという噂がある)ミズノオープン・よみうりクラシックに出場して上位4名に入れば、今年の全英に出場できる」という。

  全米オープンも、今年の最終予選会には、出場できないが、来年は、最終予選会から出場する権利が与えられるという。

 ただ、米ツアーでプレーするというのなら、いまのままでも出場できないことはない。男子プロの試合に出場して話題となっているミッシェル・ウィでさえ、スポンサー招待を受けて、出場しているからだ。

 もちろん、無名のプレーヤーだと、スポンサーもPGAツアーも難色を示すが、ワールドランキングに載っていれば、堂々とスポンサー招待を申し込むことができる

 ソニー・オープンやニッサンオープンといった日本企業のスポンサーなら、最高8人までの招待枠があるので、本人にその気さえあれば、招待される可能性は高い。

 特に、ニッサンオープンは、タイガーも参戦することの多い試合だけに、そう遠くない将来に、石川遼の夢の一つが実現するかもしれないのだ。

 可能性は高くはないが、一気にマスターズで、タイガーと対戦ということも考えられないこともない。

「マスターズには、例年マスターズ委員会が選ぶ特別招待枠がある。わずか1名だけで、通常は日本の前年の賞金王にこの枠が使われているが、今年の片山のように賞金王となったプレーヤーが、ワールドランキングなど、他のカテゴリーで、自動的に招待を受けることになると、特別招待が他の日本人に与えられることが多い。
 加えて、マスターズを作った球聖ボビー・ジョーンズが、生涯アマチュアであった事から、アマには寛容であるといわれており、日本のテレビ局が強く推薦すれば、石川遼が招待を受ける可能性がないわけではない」(マスターズの事情通)ということになる。

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