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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/12号
2007/5/31更新
高校生はOKで大学生はNO
大学生がプロの試合に出られない!?

 石川遼がツアー初優勝を飾った翌週の三菱ダイヤモンドカップでも高校の先輩・薗田峻輔が予選突破。高校生ばかりの活躍が目立つが、大学生からスターは生まれないのか?

 昨年のVISA太平洋に出場し、予選通過を果たした日本大学2年生の伊藤勇気(当時1年)が、学生の大会で1年間の出場停止処分を受けている。

 引責で大学の監督も試合会場への立ち入りが禁止された。同週に開催された朝日・信夫杯ゴルフ選手権という連盟主催の大会よりプロの試合を優先したという理由だ。

 さらに、「文武両道の精神を忘れてはいけない」という理由で、この4月1日に日本学生ゴルフ連盟は「QTとプロテストに出場した場合、学生の試合に出場できない」という規制を発表した。

 今年から大学生がプロの試合に出場しにくくなっているのだ。

 これは男子も女子も同じことで、女子ツアーでは、東北福祉大学に在籍の佐伯三貴は、プロ転向し、フジサンケイでツアー優勝、同大の原江里菜も今季6試合で来季シード権をほぼ手中にするなど、プロ転向してしまう女子大生は多い。

 これまで、女子ツアーは低年齢化が進み宮里藍のように10代のアマチュアやジュニアは優勝できるが、男子ツアーでは大学生は勝てないと言われてきた。

 しかし、石川遼の出現で高校生が優勝できるのであれば、当然、大学生にもチャンスがあると考える選手も増え、大学生のモチベーションは上がるはず。

 しかし、男子大学生にはプロの試合に出場するチャンスは少ない。低迷していた男子ツアーは今季24試合に試合数が激減し、当然学生の試合と重なるため、大学生選手が出られる試合は限られてしまう

 ルールを破れば、伊藤のように厳しい処分も待っている。

「QTを受け、プロ転向して試合に出られればツアーで勝てるかもしれません」(大学生トップアマ)ということで、石川遼効果が波及することも十分考えられる。

 これからは女子のように、現役大学生プロが増えるか、もしくは高卒即、プロ転向、大学卒業を待たずにプロゴルファーという構図が、男子ゴルフ界にも見られるかもしれない。

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