07年モデルがそろそろ出回り始めた中古クラブ市場。夏のボーナスが懐に入り、そろそろルール適合ドライバーへ乗り換えをと考えている人は中古クラブショップも要チェックだ。
中古クラブ大手チェーン店の6月のモデル別販売および買い取りランキングは別表の通り。
中古クラブ市場でも人気が高いのは、やはり王者『ゼクシオ』だ。
ドライバー、アイアンとも歴代のモデルが上位を占める。
「『ゼクシオ』ドライバーは初代から人気が高く、『ツアーステージVi-Q』が出たとき一時的に首位を譲っただけで、ずっとトップの座をキープしています。とくに04年に登場した3代目は完成度が高く、指名買いの多い商品です」(ゴルフパートナーFC本部商材部査定課・近藤典之氏)
価格的にも06年モデルの『オールニューゼクシオ』が5万円台から6万円程度なのに対し、2万円台で手に入るのも魅力といえる。
さらに人気を集めている理由はもう一つ。
「高反発を欲しい方がまだたくさんいらっしゃいます。いまだに『E・R・C II』が売れているほどですから。そのために買い取りも強化しています」
一方、『テーラーメイドr7460』『r7425』が上位に顔を出しているのは、マークダウン(値下げ)のお陰か。
「テーラーは『バーナー』や『スーパークワッド』の登場で新品が安くなったため、中古価格もがくんと落ちました」(ゴルフドゥ経営企画室・若井秀樹氏)
ナイキの『サスクワッチ460』も同じ理由で動きが活発。
新品で次点候補だったクラブも、価格が手ごろな中古なら手を出しやすくなる。
「価格と商品価値のバランスがとれてきました。タイガーが使っていたので試してみたい人が多かったのでは」(ゴルフパートナー・近藤氏)。
逆に、買い取ってもらう場合は、当然マークダウンされる前に手を打った方がいい。
このほか、『スリクソンW-505』『タイトリスト905R』なども根強い人気がある。
「オーソドックスで顔のいい商品は長く売れます」(ゴルフパートナー・近藤氏)とのこと。
そう考えると、最近のクラブはモデルチェンジのサイクルが早すぎて、メーカーは自ら首を絞めているのかもしれない。
また、07年モデルは、人気の『ハイパーE・R・C』がようやく入荷し始めたところ。
『インプレスX460D』などと並んで、今後中古クラブ市場でも主役となりそうだ。
アイアンで人気が高いブランドは、ダンロップ、ブリヂストン、キャロウェイ、そしてコア層向けのミズノと続く。
「なかでも発売当時輝いていた2代目、3代目『ゼクシオ』は評価が高い。
このほか、90年代に発売された『X-12』や『X-14』、『JOEキャビティ』などもいまだに売れています」(ゴルフパートナー・近藤氏)
ルール問題と関係なく、極端な性能差もないアイアンは値頃感の大きい古めのモデルも狙いめといえそうだ。
『ツアーステージGR』は早くも買い取りの上位に登場しているが、「アスリートが物足りなさを感じたか、アベレージゴルファーが難しく感じたかのどちらかでは」(ゴルフドゥ・若井氏)というように、そのポジショニングがまだユーザーに理解されていないのかもしれない。
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