アコーディア・ゴルフが株主優待を導入する。アコーディアよりも1年早く上場を果たしたPGGIHは、既に昨年12月末時点の株主を対象に株主優待を導入している。何かと比較の対象になる両社、株主優待ではどちらが得か、比較してみた。
一般に3月決算の会社は3月末時点の株主を対象にするケースが多いが、アコーディアは中間決算期末である今年9月末時点の株主を対象にしている。
内容は1株につき5000円相当の施設利用優待券。今年12月中旬に配布される予定で、アコーディア傘下のコースのうち、運営受託コースを除く106コース全部で使える。
キャディフィやプロショップ、レストランやゴルフ利用税には使えないが、グリーンフィやカートフィには使える。プレーフィが1万5000円のコースなら、自己負担は1万円になるわけだ。
優待券1枚に同伴者利用権(1枚あたり500円)が3枚付いているので、株主が仲間3人と一緒に優待券でプレーすることが出来る。
土曜日、日曜日でも使えるが、利用可能な期間は来年1月20日から4月25日までの約3カ月間と、7月14日から9月12日までの2カ月間の合計5カ月間。気候がいい繁忙期には使えない。
先行したPGGIHの優待も対象コースは運営受託コースを除く108コースだが、利用は平日限定である代わりに季節の制限はない。
ただし、持ち株数によって対象コースが異なり、大宝塚GCや桂GC、千代田CCなどの看板コースは15株以上持っている株主だけ。
アコーディアが土日も使える5000円の定額であるのに対し、PGGIHの場合は平日のプレーフィがタダになるというものなので、プレーフィの金額によってお得度合いが変わる。
例えば千葉の丸の内倶楽部は8月下旬は平日7900円なので、優待券1枚で7900円分プレー出来るが、プレーフィが5000円のコースでも優待券1枚となる。
また、同伴券はついておらず、1組3名以上でそのうち1人のみ使えるという制限もある。
今年4月上旬に配布されていて、利用可能期間は来年3月末までなので、約1年弱と、アコーディアよりだいぶ長い。
アコーディアは1株から買えて8月22日の終値は11万5000円。1株に同伴券含めて6500円分の優待だから、優待利回りは5.65パーセント。
これに対しPGGIHは同日終値が11万2000円なので、プレーフィ7900円のコースに行けば7パーセントだが、5000円のコースだと4.4パーセントと幅が出る。
PGGIHは業績がよほど悪化しない限り今年12月末時点での株主にも、優待制度を続ける考え。
PGGIHの優待券は既に配布しているのでチケットショップの買い取り対象にもなっている。
一般ゴルファーで興味のある人はチケットショップを覗いてみるのもいいかもしれない。
両社ともに「プレーをする会員に株主になってほしい」という考えは同じ。
サービスの向上につながる両社の競争は大いに歓迎すべきだろう。
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