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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/16号
2007/10/4更新
遼くん日本シリーズ出場決定!
4日間TV中継など波及効果も

 「日本シリーズJTカップ」のアマ除外規定が撤廃され、ツアー終盤戦のほぼ全試合に出場することとなった石川遼。これにともなって遼くんフィーバーもあと2カ月は続くわけだが、はたしてその経済波及効果はどれくらいになるのだろうか。


最近はコブラのサインバイザーもお気に入り

「日本シリーズJTカップ」は先の運営委員会の席上、ほぼ満場一致で当該規定の削除を決めた。

「ファンが望んでいることなので、興行として考えた場合、出場を認めるのは当然の流れ。それに遼くんが出場しても、プロの出場枠には影響を与えない」(日本ゴルフツアー機構)というのがその理由だ。

 これで、遼くんは先週行われたコカ・コーラ東海クラシックから12月1週の日本シリーズまで5試合に出場することになり、2007年男子ツアーのクライマックスを盛り上げる立役者として16歳の両肩にますます大きな期待がかけられることになった。

「フジサンケイクラシック」の経済効果は2億円超といわれたが、これに5試合を単純に掛けても10億、相乗効果を考えればそれをはるかに上回る50億円という説もあながち大げさではない。

 目に見える効果として考えられるのは、ギャラリー動員やテレビ視聴率だ。

 絶好のシーズンに行われるこれからの試合では相当の観客動員が見込まれている。

「ギャラリー輸送用のバスを例年の2倍に増やしたほか、駐車場も延べ3000台分を余計に確保しました。入場者は4日間で1万人増の2万8000人の見込み」と鼻息が荒いのは「コカ・コーラ東海クラシック」だったが、初日から動員目標を上回る4000人超えを記録し、ますます沸騰する石川遼人気が証明された格好だ。

 一方、男子トーナメントの視聴率が低迷する中、「日本シリーズJTカップ」を中継する日本テレビは、放送枠を例年の決勝のみ2日間から4日間に拡大(関東地区)する異例の措置をとった。

 また、会場の東京よみうりGCの地の利から、空前の観客動員も予想されている。

 遼くんの露出が多くなれば、彼のファッションや用具にも注目が集まる。「ヨネックス」、「ポロゴルフ」、「ZOY」、「マンシングウェア」そして「ナイキ」などが遼くんのお気に入りブランドだ。

「特にウチのウェアを着てくれた関東アマ以降、同じウェアが欲しい、どこに売っているかなどの問い合わせが増えました」(ヨネックス)など、メディアでの露出に比例して“遼くん効果”が広がっている。

 だが、「遼くんと同じ商品が売り切れた」(ZOY)という例もあるが、ウェアはシーズン商品でもあり、直接販売に結びつく効果は出にくい。

「仕掛けをしたわけではないので、現在遼くんが着ている商品はすでに在庫がない」。

 ただ、「ポロゴルフのブランド認知度は高まった。これまでは比較的上の年代が多かったが、若い人たちに注目されるようになった」(ポロラルフローレンジャパン)と間接的な効果は大きいようだ。

 最近よく着用している「コブラ」のバイザーも同じ。「イアン・ポールターが身につけているものなら何でも欲しい」というほど熱烈なファンであることを伝え聞いたポールター自身からサインを入れてプレゼントされたものだが、これも残念ながらポールターのために作られた特別仕様のため市販はされていない。

 また、中学時代から使っているヨネックスのアイアンは2代目だが、すでにカタログ落ちした商品。早期のプロ転向には賛否両論あるが、一刻も早いプロ宣言を内心望んでいるのは用品メーカーかもしれない。

 Xデーに向けて「アマチュアなのでアプローチしていませんが、水面下で動いているメーカーもありそう」とライバルの動きを警戒する声もある。

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