週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

　米国最大手のネットオークション会社イーベイと共同で、ヤフーがネットオークションサイト『セカイモン』を立ち上げた。『セカイモン』ではイーベイの米国での出品物が日本語で紹介されており、語学に自信がない人でも落札出来る。これでゴルフクラブ、ウェアも手軽に落札できるかも？　その動きを探った。

『セカイモン』は、12月4日から利用可能になっており、約4カ月間は、ネット通販会社・ネットプライスドットコムの子会社が運営するサイトに“間借り”する。

　2008年3月からは、ヤフーのオークションサイト上にオープンする予定で、08年中には米国イーベイのサイトに日本からの出品物が英語で掲載される。

　さっそくアクセスしてみたところ、カタカナのセカイモンで検索をかけるとほぼ一番トップに表示され、簡単に見つかった。

　出品物の写真、プロフィール、出品者の過去の実績などの掲載情報や落札ルールはヤフーとほぼ同じ。

　商品に関する説明コメントは英語表記だが、簡易和訳機能を使うと日本語にも変換される。

　翻訳ソフトによる和訳なので、日本語としてはメチャクチャだが、必要な情報はほぼ把握出来る。

イーベイに直接アクセスすれば、今まででも落札することは出来たが、「日本人が海外のサイトを利用する上での主なハードルは、語学力と配送リスク」（ヤフー広報）。

　英語で書かれた規約に安易に同意するのは不安だし、商品の説明ひとつ読むのもしんどい。

　第一、商品がちゃんと届くのかどうか、高額の配送費用がかかるのではないか、など不安は尽きない。

　これが、代行業者が入ることで、配送リスクに対する不安も大幅に軽減される。

　落札価格の15パーセントの手数料がかかるが、関税や配送費用の目安を計算するソフトも付いているので、それを利用すればおおまかな額は計算できる。

　重量だけは出品情報には掲載されていないので、この部分は自分で推定して入力する必要がある。

　もっとも、ネットオークションなので、写真と実物のギャップというリスクは当然残る。中古品の場合、キズや状態の説明は出品者の主観に左右される。

　決済にはクレジットカードが必要になるので、海外でも通用するクレジットカードも必須アイテムだ。

　ドル建てで請求されるので、落札日ではなく出品者がカード会社に請求した日付の為替レートが適用され、為替リスクを負うという点は、海外で買い物をした場合とまったく同じだ。

　ともあれ、リスクはあるが何しろイーベイは米国最大のオークションサイトであるだけに、出品点数はケタ違いに多い。

　“ゴルフクラブ”で検索すると4万点もヒットする。

　丹念に探せばレア物もゲットできるかも。トライしてみる価値はありそうだ。