08年の動向が気になるプレーヤーといえば、女子ではなんと言っても上田桃子だ。上田は、日米両ツアーをどのようなスケジュールで転戦するのか。当初、両ツアーをまたにかけてという話も出ていたが、日程的にどうもそうはいかないようで。そこで、編集部では上田桃子の08年転戦の行方を予想してみた。
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すべては初体験。序盤は米国に専念の上田桃子
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上田は2月の米ツアー開幕3連戦に出場することを既に公表している。
つまり、ハワイでの開幕2連戦(SBSオープン、フィールズオープン)と続くシンガポールでのHSBC女子選手権だ。
問題は、その翌週に開幕し、ほぼ空き週なしに開催される日本ツアーへの参戦だ。
当初彼女は「日米、各15試合程度プレーしたい」と口にしていた。
しかし、その後、日米を頻繁に往復する日程では目指す結果が得られない危険があると、やや修正。序盤は米ツアーに重点を置く選択肢も出てきた。
「すべて初めて経験することなので、序盤は自分の調子を探りながら、ということになるでしょう」と、上田が指導を仰ぐ江連忠ゴルフアカデミーの関係者。
国内ツアーは賞金女王の資格で2010年までのシード権が確定。
さらに、国際ツアー登録選手のため、「同一試合の2年連続欠場」や「前年度優勝者の欠場」に対する罰則(100万円)は免除され、7試合以上の出場義務を負うだけの立場となる。
それだけに、来季のスケジュールは自分の意思で決められる。
「当然、日米のメジャーに照準を合わせたスケジュールになるでしょう」(前述の関係者)
そのメジャーだが、米ツアーのメジャーは4月第1週のクラフト・ナビスコ選手権に始まり、6月第1週の全米女子プロ、同第3週の全米女子オープン、そして8月第1週の全英女子オープンと続く。
そこで万全を期すには、大会の2~3週前には現地で調整またはプレーしたい。
とすれば、08年のスケジュールの編集部独自のシミュレーションは……。
まず、米ツアー開幕3連戦で好感触を得、心に余裕が生まれた上田は、シンガポールから一旦帰国。日本ツアー開幕戦のダイキンオーキッドに挨拶代わりに雄姿を見せる。
1~2週間、国内で調整した後、ナビスコ選手権に合わせて渡米。前週のセーフウェイ国際から米ツアーに参戦する。
ナビスコ選手権後はすぐに帰国、翌々週の、昨年ツアー初優勝を遂げた、地元・熊本でのライフカードレディス(4月18日~20日)に出場。
そのまま国内にとどまり、体調を考慮しながら、5月第2週の新たに公式戦となったワールドレディスでプレー。
直ちに再渡米し、8月の全英女子オープンまで米ツアーに腰を落ち着け、メジャー3試合を中心にしたスケジュールを組む。
そして、日本ツアーへの凱旋帰国参戦? は8月~9月……。これだと日米の往復は3往復で済むことになる。
07年、国内ツアーで想定外の開花を遂げた桃子のこと、米ツアーでも想定外の結果を残す可能性は十分にある。
さて、08年はどんな1年になるのだろう。
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