タイガー・ウッズがツアーに最初に出場するのは、2月のビュイック招待からだが、この会場となるトーレイパインズでは、6月にも全米オープンが開催される。このコースはタイガーが大好きなコースなのだ。
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08年は「家族のパワー」でメジャーVを狙う
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かつて、ジョニー・ミラーが、「タイガーが、もっとも勝つのが難しいメジャーは、全米オープンだ」と語ったことがあるが、このトーレイパインズは、タイガーが「ジュニアのときからプレーをしていた」コースで、ビュイックで5勝しているコース。
最大の難関である全米オープンが、相性の良いコースで開催されるということで、タイガー自身の08年にかける意気込みも大きい。
なにより、シーズン後半の好調を完全に維持し、今のタイガーは、自信に満ちている。
「ボールを完全にコントロールできているし、パットも入る。どんな球でも、自分が打ちたい球が打てるように感じている」とタイガーが語っていたのは、先のターゲット・ワールド・チャレンジだ。
この試合、2カ月半ぶりの試合とあって、当初はそのブランクの長さに心配もされたが、「メンタル面でリフレッシュできた」と終わってみれば、22アンダーのトーナメントレコード(タイ記録)で、タイトルをディフェンスした。
「これまでは、オフらしいオフがなく、他の選手たちがやっているようなことは出来なかった。その時やっていることをメンテナンスするだけで精一杯だった」とか。
それが、今回オフが出来たことによって、メジャーに向けて、体を鍛えなおすことも出来るようになったという。
加えてまだ赤ちゃんの娘からの「家族のパワー」も加わって怖いものなしの様子なのだ。
ワールドランキングについて聞かれると「07年はメジャー1試合とWGCの2試合に勝った。他のプレーヤーが、このペースで勝っていない限り、(ランキングの2位以下との)ギャップは、これからも広がってゆくだろう」とも答えている。
つまりは、08年も、最低でも昨シーズン並みには、勝つつもりでいるということだ。
しかも、昨シーズンは、「メジャーでこそ、数ショット足りなかったが、2000年のシーズンに匹敵する内容だった」というのだから、あるいは、08年は、言葉には出さないものの年間グランドスラムを狙っているのかも。
メジャー13勝を含めて、ツアー61勝のタイガー・ウッズ。
この12月30日に、32歳になるタイガーだけに、年齢的にもピークになりつつあり、二クラスのメジャー18勝に追いつくためにも、08年には、是が非でもより多くのメジャーを制するつもりのようだ。
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