最近のドライバーといえば、もっぱらヘッドの大きさや形、慣性モーメントばかりが話題となっているが、その陰で大きな流れとなりつつあるのが長尺化だ。気がついたら、まわり全部長尺になっていたりして……。
「45.4」これが何を表す数字かといえば、08年モデルとして大手メーカーから販売されるアベレージゴルファー向けドライバー12機種の長さの平均値だ。
『Vi-Q』(45.25インチ)、『マックテックNV-NXR』(45.25インチ)、『r7CGBMAX』(45.5インチ)、『レガシー』(46インチ)そして『ゼクシオ』(45.75インチ)など、いわゆる売れ筋クラブも軒並み45インチを超えて登場してきた。
高反発フェースが規制され、ヘッドの大型化も限界に達した現在、「たやすく結果を出せるのは長尺化」(クラブ設計家・竹林隆光氏)だからだ。
ただ、かつての長尺ブームのよう46インチを超えるクラブは少ない。
また、一部を除いては、メーカーも広告やカタログで大々的に長さをアピールすることはしていない。
「お客様の優先順位は飛距離が一番。でも、46インチになるとアレルギー反応もあります。45.75インチは抵抗感を少なくするための裏技ですね。最近の長尺は、実際打てば違和感なく振れるので、長いからどうこうと拒絶する人はほとんどいません」(二木ゴルフアメ横本店・渡辺文男店長)
長尺が合わないと決めつけていても、人気モデルを手に入れたら知らないうちに長尺を手にしていたというゴルファーも増えそうだ。
|