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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/29号
2008/1/17更新
片やスポンサー、片やコーチと、
ミケルソン、デーリー大物2人の新契約

 年明け早々、フィル・ミケルソンのナンバー2が確定した? これはミケルソンの年収の話だが、新年にミケルソンとホテルチェーンのクラウンプラザがスポンサー契約を結ぶことが、1月2日のニューヨークタイムス紙で発表されたのだ。他にも、あのジョン・デーリーがコーチのブッチ・ハーモンと契約。米国の大物2人の契約に迫った。


ストーブリーグで注目の2人。左・デーリー、右・ミケルソン

 米ツアーは1月3日の新年早々からスタートした。

 プレーヤーたちは開幕戦から新しいクラブをキャディバッグに入れたりするので、用品メーカーとの契約変更などが、この時期の最大の話題となるが、今年は、ミケルソンや、ジョン・デーリーなど、ちょっと変わった契約が、注目を集めている。

 ミケルソンとクラウンプラザとの契約については、具体的な内容は明らかにされていないが、ミケルソンはこのホテルチェーンの顔としてテレビやインターネットを通じて、大々的に宣伝に起用されるというから、年間500万ドルはくだらない契約料ではないかと推定されている。

 これを含めるとミケルソンのゴルフコース外での契約収入などが、55億円を越え、タイガー・ウッズに次いで、今年も年収は2位となるのは確実視されている。

 クラウンプラザは、ホリディインなどを含むインターコンチネンタルのグループで、世界51カ国に300近い施設を持つ一大ホテルチェーン。

 米ツアーではトーナメントの冠スポンサーにもなっている。

 ミケルソンはこのほかにも、フォードやロレックス、エクソン・モービル、キャロウエイなどとスポンサー契約を結んでおり、この世の春を謳歌している。

 クラウンプラザの広告を担当しているファロン・ワールドワイド社によれば、「スポーツ選手を広告塔として使うのには、リスクが伴うが、ゴルフの場合はそのリスクが低い。それに、ゴルフをする人々は、ロイヤリティがある」とかで、アメリカでは、プロゴルファーにさまざまなスポンサーが熱い視線を送っている

 そうした中で、アーノルド・パーマーやグレッグ・ノーマン、ジャック・二クラスといった往年のスタープレーヤーたちも、いまだにスポンサー契約やコース設計などで、数10億円の年収があるとされている。

 今回の契約で、ミケルソンの年収が5000万ドルを超えることが確実視されたことで、他のプロたちに大きく水をあけ、ナンバー2が、確定したというわけだ。

 一方、昨年の賞金ランキングが188位で、シードを失ったジョン・デーリーにも、まだ数億円のコース外収入があるとされているが、やはり、プレーヤーとして活躍しないことには、そのままフェードアウトしてしまう危機感があるのだろう。

 昨年末に、ブッチ・ハーモンとコーチの契約を結んでいる。

「年をとると、自分の目では見えないもの、感じられないものがでてくる。ハーモンは、自分自身では感じることができないものを指摘することができる。彼は、多くのプレーヤーたちを助けているし、ミケルソンが絶対の信頼を置いている。彼が最高コーチだと思っている」(デーリー)ということで、再起を期して、ハーモンの門を叩いたという。

 全米プロと全英オープンのメジャー2勝のデーリーも今年42歳になるが、「もっと若いうちから、やっておくべきだったのだろうが、自分はあまりに頑固だった。もっと頑張らないと…」とシード落ちして、ようやく一念発起したようだ。

 もっともシード落ちしたとはいえ、そこはデーリー。

 かつてはツアー1の飛ばし屋として知られる一方で、アルコール中毒やギャンブル、あるいは離婚騒動とツアーのお騒がせ男として、名前を知られているだけに、メジャーや大きな試合は無理にしても、スポンサー招待などでそこそこには試合に出られそうだ。

 もともと才能も人気もあるプレーヤーだけに、今回の一念発起が遅すぎないことを祈るばかりだ。

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